昨年10月に、東京モーターショーからリニューアルして誕生した「ジャパンモビリティショー2023」が開催されました。
　
　そのなかで「次期GT-Rはこんなカタチなのか!?」と話題を集めていたのが、日産の高性能スーパーカー「ハイパーフォース」でした。
　
　いったいどのようなクルマなのでしょうか。

　ハイパーフォースは、全固体電池によるバッテリーEVで、最大出力は1000kW（1360馬力）を発生。電動四輪制御技術「e-4ORCE」で路面に伝えられ、安定かつハイパワーな走りを実現します。

　エクステリアデザインは、幾何学模様を重ねた先鋭的なスタイル。NISMOレーシングチームとの共同開発により、独特のシェイプが生みだされました。

　さらに、ボンネット下に2段に分かれた空力構造を採用。ハイパーフォースの外観を印象付けているだけでなく、強力なダウンフォースと高い冷却性能を両立させています。

　あわせて、二重構造のディフューザーや独自のアクティブエアロ機能、新開発のプラズマアクチュエータなど、モータースポーツシーンでも見かけることがないような空力デバイスがふんだんに採用されています。

　日産はこのハイパーフォースのコンセプトについて「究極のドライビングプレジャーを追求しながら、高い環境性能と日常での快適性を兼ね備えた次世代の高性能スーパーカー」だと説明しました。

　新たなスーパーカー像を提示したハイパーフォースですが、世界初公開されるやいなや「もしかしてこれは次期GT-R!?」と話題になりました。

　日産は既存車種の次期型とは明言していませんが、丸目4灯のテールランプや、遠目に「R」も見えるフロントのエンブレムなど、「GT-R」を匂わせるモチーフが複数織り込まれているのが気になるところです。

　おりしも日本市場における「GT-R」現行型（R35型）は、2024年6月に発売された2025年モデルをもって、17年の歴史に幕を下ろすことが発表されています。

　いっぽうで次期型の「R36型」についても開発の検討をしていると日産は明らかにしており、ファンの間では期待が高まっています。果たして未来のGT-Rは「ハイパーフォース」を受け継いだものになるのでしょうか、今後の動向に注目です。

　モードにあわせてカラーや表示内容が変化するインストルメントパネルのGUI（グラフィカルユーザーインターフェース）は、ドライブシーンに合わせてドライバーが最も望む情報を瞬時に表示するよう調整可能なデザインとしています。

※　※　※

　なお、札幌モビリティショー2024の日産ブースでは、新型ハイパーフォースに加えて、新型「ニッサン ハイパーパンク」や新型「ニッサン ハイパーツアラー」などのコンセプトカーも出展されました。