日産が「“5ドアワゴン”のGT-R」を実車公開! 「5速MT」×強力すぎる「ツインターボエンジン」搭載! ド迫力エアロ「フル武装」のスゴいモデルが米で登場へ

インフィニティは、米国カリフォルニアで開催の「ペブルビーチ・オートモーティブ・ウィーク」内のイベント「ジャパニーズ オートモーティブ インビテーショナル」に「ステージア オーテック バージョン 260RS」を展示します。一体どのようなクルマなのでしょうか。

もはや伝説の「GT-Rワゴン」が米に登場

 日産が海外で展開している高級ブランド インフィニティは2024年8月15日、米国カリフォルニアで開催される「ペブルビーチ・オートモーティブ・ウィーク2024」の出展概要を発表しました。
 
 同ショー内でのイベント「ジャパニーズ オートモーティブ インビテーショナル(Japanese Automotive Invitational・JAI)」では、1997年式「ステージア オーテック バージョン 260RS」を展示します。一体どのようなクルマなのでしょうか。

ド迫力エアロの「ワゴン版GT-R」米で公開へ!
ド迫力エアロの「ワゴン版GT-R」米で公開へ!

 ステージアは、1996年9月に「プレステージ・ツーリングワゴン」のコンセプトを掲げデビューした高級ラージステーションワゴンです。

 ハンドリングに優れた後輪駆動方式や縦置き直列6気筒の高性能エンジンなど、当時販売していたスポーツセダン・クーペの「スカイライン」(R33型)と共通する基本構成を持ち、スポーティな走行性能を特徴としています。

 主に2リッターと2.5リッターの直列6気筒「RB」型の搭載を基本とし、2.5リッターモデルにはターボを追加した高性能バージョンと4WDモデルを設定しています。

 また、上級セダンから乗り換えても遜色のない上質感や存在感、広いラゲッジスペースによる利便性などが評価され、当時のステーションワゴンブームも手伝って人気モデルとなりました。

 そして1997年11月、日産はスペシャルモデルとしてステージア オーテック バージョン 260RS(WGNC34改)を発売。

 日産の関連会社でカスタムカーなどを数多く手掛けるオーテックジャパン(当時・現:日産モータースポーツ&カスタマイズ)が製作を担当。

 最大の特徴は、ステージアのボディに4代目「スカイラインGT-R」(BCNR33型)のパワーユニットを押し込み、文字通り“ワゴン版GT-R”を実現した点です。

 1989年登場のいわゆる“第2世代スカイラインGT-R”から採用された2.6リッター直列6気筒DOHCツインターボ「RB26DETT」型は、最高出力280ps・最大トルク37.5kg-mを発生。

 これに5速MTとスカイラインGT-Rと同様の4WD制御システム「アテーサE-TS」や後輪操舵システム「スーパーHICAS」を組み合わせ、圧倒的な動力性能を確保しました。

 パワーユニットの増強に合わせ、車体各部の剛性も大幅に向上。ブレーキにはブレンボ社製フロント4ピストン・リア2ピストンの大容量システムを採用。

 さらに足回りは専用チューニングを施したサスペンション、BBS社製の専用鍛造17インチアルミホイールにブリヂストン製ハイパフォーマンスタイヤ「ポテンザRE010」を組み合わせ標準装着しています。

 エクステリアは専用のブラックグリルや、大開口部のロアグリルを持つ専用バンパー、専用サイドスカート、リアバンパーを装着。大型リアウイングも備え、通常のステージアではないことをアピールしています。

 インテリアも専用スポーツシートや、高回転型エンジンを物語る10,000rpmスケールタコメーターを備えた専用コンビメーター、専用3連メーターなどを備えスポーティに仕立てられました。

 なお、1998年8月に実施されたステージアのマイナーチェンジに伴い、ステージア オーテック バージョン 260RSも10月に改良を実施。

 フロントデザインの一新に加え、MOMO社製専用スポーツステアリングの装備などが図られました。

 発売から25年以上経過した現在、映画やマンガ、アニメなどの影響から世界的に日本車の人気が高まっており、特に1980年代から90年代の国産スポーツカーが高く評価されています。

 スカイラインGT-Rも国産スポーツカーの大定番として極めて高い人気を誇っており、それにともない同ユニットを搭載するステージア オーテック バージョン 260RSも海外から注目を集めています。

 過去に、海外の中古車オークションでは新車価格の約440万円を大幅に超える価格で取引されるなど、その希少性については世界的にも熱視線が注がれています。

 なお、今回展示されるのは1997年式としており、マイナーチェンジが実施される前のモデルと見られます。

※ ※ ※

 今回のJAIでは、ステージア オーテック バージョン 260RSのほか、1971年式“ハコスカ”GT-Rや1980年式「パトロール」、1991年式「フィガロ」なども展示されます。

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