静岡~関越道へ直結「西関東連絡道路」最大の難所「大滝トンネル」工事大詰め!? クネクネ山道を「5kmも短縮」超ショートカット道路の現状は?

山梨県と埼玉県を最短距離でむすぶ高規格道路「西関東連絡道路」のうち、秩父市内で建設中の「大滝トンネル」の工事が大詰めを迎えています。完成すればどう便利になるのでしょうか。また、工事はどこまで進んでいるのでしょうか。

貫通から2か月 秩父の山奥「すごいショートカット」トンネル工事進む

 山梨県と埼玉県を最短距離でむすぶ高規格道路「西関東連絡道路」のうち、秩父市内で建設中の「大滝トンネル」の工事が大詰めを迎えています。
 
 完成すればどう便利になるのでしょうか。また、工事はどこまで進んでいるのでしょうか。

山梨・埼玉県境を抜ける国道140号。高規格道路の整備が進む(画像:写真AC)。
山梨・埼玉県境を抜ける国道140号。高規格道路の整備が進む(画像:写真AC)。

 西関東連絡道路は、国道140号のバイパスとして、静岡・山梨方面から関越方面へのアクセスルートとなるべく、各地で整備が進められています。

 1998年に、悲願であった「雁坂トンネル」が開通。山脈で断絶状態にあった山梨県と埼玉県が、ついに道路で結ばれた瞬間でした。

 これを皮切りに、国道140号は次々とバイパス整備が進行。狭い生活道路しか無かったのが、少しずつ「中長距離ネットワーク」に進化を遂げています。

 山梨県側ではバイパス「甲府山梨道路」や現道改良「三富道路」が整備済みで、将来的には「新山梨環状道路」が甲府山梨道路へ直結し、静岡方面から信号ゼロで高速道路直結を果たす予定です。

 埼玉県側では、秩父エリアで市街地を丸ごとバイパスする「長尾根バイパス」(事業中)、「皆野秩父バイパス」「皆野寄居バイパス」(開通済み)が整備されています。国道140号から長尾根バイパスへつなぐ部分は、まだ事業化していません。

 さて、もうひとつ秩父エリアで動いている事業が、県境側の旧大滝村で建設中の「大滝トンネル」です。

 これは荒川上流のクネクネとした渓谷沿いの国道140号を、一気に直線でショートカットするもの。完成すれば、今まで7kmあった区間が、わずか2kmほどの直線ルートで通過できるようになります。

 大滝トンネルは2022年5月に掘削がはじまり、ことし2024年3月、ついに貫通を果たしました。

 現在は、トンネル内部のコンクリートを打設する「覆工」作業が残っています。5月時点で、覆工はトンネル全体の6割まで完了。同時進行で、走行部分の床面を固める「インバートコンクリート」打設作業も進められていきます。

 そのほか、トンネル掘削に使われた重機などがまだ中にあるので、徐々に搬出されていきます。

 すっかり両側から太陽光が入るようになった大滝トンネル。市街地側のトンネル入口のコンクリート構造物も完成を迎えました。入口にあったコンクリートプラントも解体撤去され、建設事務所は「ちょっと寂しい感じです」とコメントしています。

 一番大変な作業である掘削が完了し、トンネル開通に向けて大詰めの状況となっています。建設事務所は今後の工事計画について「概ね、今年いっぱいをかけて覆工コンクリートの打設をするようになります」としています。

【画像】超便利!? これが「西関東連絡道路」ルートと工事状況です。まずは地図で見る! (30枚以上)

【2024年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

1件のコメント

  1. 地図の解像度が低すぎて情報として役に立たない。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー