「雪国出身」の中古車 なぜ注意が必要? 安心の「4WD」多いが“特有のトラブル”抱えていることも… 中古車選びでチェックすべきポイントとは?
一見お買い得な「寒冷地仕様」も注意が必要?
このように、「雪国育ち」の中古車では確認するべきポイントがありますが、中古車販売店では仕入れの際にどういった注意をしているのでしょうか。
「我々が中古車を仕入れるさいも、下回りなどもかなり入念にチェックしています。
内装のヤレやエンジンルーム、トランクなどのチェックで過去の痕跡を探し、状態のいい中古車を選ぶようにしています。
たとえ安く仕入れたとしても、状態を戻すまでに費用がかかるケースも多いですし、できる限り、雪国からの中古車は仕入れないようにする店もあるようです」
そんな雪が多い地域に向けた対策を施した「寒冷地仕様」というオプションがあります。一体どのようなものなのでしょうか。
「あくまで寒冷地仕様は、氷点下10度になる地域に向けたオプションとなっていますので、エンジンなどは標準車と同一です。
寒冷地対策として、容量の大きいバッテリーや発電量の多いオルタネーターの搭載に加え、下回りにプロテクターやアンダーカバーなどが追加されるなど、雪の影響を受けやすいパーツに凍結防止策が施されています。
また車種によっては寒さに強く、ヒーター機能が強化されたエアコンが搭載されるケースもありますし、また新車でアンダーコート加工などをされるモデルもあるようです」
寒冷地仕様だからといって夏場に弱いわけではなく、標準車と全く変わらない快適性を確保しています。
しかし、こう聞くと中古車では寒冷地仕様狙いなのかと思いがちですが、なかなか難しい問題もあると言います。
「そもそも寒冷地仕様自体が少ないというのもありますが、あえて狙うのはあまりお勧めしません。というのも、その中古車自体が寒冷地仕様でないといけない厳しい環境で使われていたクルマだったと推測されるからです。
新車で寒冷地仕様を選ぶのは悪いアイデアではありませんが、中古車はいくら対策が施されていても劣化している部分が少なからずある可能性が高いのです。
知り合いの北海道の業者も、中古車は雪の少ない本州から入手しているとの話も聞きます。程度のいい中古車を入手して、自身でアンダーコートなりの雪対策を施工したほうが良いと思われます」
もし寒冷地仕様が欲しい場合は、下回りを念入りにチェックし、雪の降らない地域で乗られていたと思われるクルマを選ぶのが、ベストな選択肢と言えるかもしれません。
※ ※ ※
中古車選びでは、そのクルマがこれまでどのような扱いをされてきたかを確かめながら購入することが大切です。
雪国の中古車では、融雪剤が散布された道路を走ってきたことが多いために、これまでのメンテナンス記録だけでなく下回りのサビなど、特に慎重な確認が必要だと言えます。
なお、中古車のなかには第三者認定による査定を受けたクルマや、メーカー系列の販売店では独自の厳しい点検を経たクルマが販売されることもあるため、こうしたプロによるチェックが行われた中古車を選ぶと良さそうです。
(日本は島国であり、沿岸域にお住まいの方も多いのであまり言いたくないが….。)
北国使用車両は融雪剤注意だと言う。それはそうだろうが海岸地域(又はその近辺)の車両の方の方が更に要注意では無いのかな。融雪剤は洗浄で落とせるが、海岸地域ではその空気中の塩分濃度自体高いと思慮される。そっちはどうなの?!
結論ありきで書いて居るから、こんな一端しか見て居ない薄い記事に成るのだな。
沖縄は安いと聞きます!