給油口の隣にある「謎の青いフタ」は何を入れるの? “ガソリン”の「うっかり注入」に要注意! 気になる「中身」と補給方法とは

ディーゼルエンジンを搭載しているクルマの給油口には、軽油を入れる「黒いキャップ」の他に「青のキャップ」も設けられていることがあります。この青いキャップの中には一体何が入っているのでしょうか。

ディーゼル車には欠かせない「液体」とは

 ディーゼルエンジンを搭載しているクルマの給油口には、「黒いキャップ」と「青のキャップ」の2つが設けられている場合があります。

 黒い方はディーゼル車用の燃料である「軽油」を入れるタンクのキャップですが、では青い方には一体何を入れるのでしょうか。

給油口の隣りにある「謎の青い蓋」は何を入れるもの?
給油口の隣りにある「謎の青い蓋」は何を入れるもの?

 青色のキャップが取り付けられたタンクの中身は、「アドブルー(AdBlue)」という液体です。

 アドブルーとは、純水に工業用尿素を溶かした無色透明の液体の名称(ドイツ自動車工業会の商標登録)で、近年のディーゼル車に搭載されていることの多い「尿素SCRシステム」で使用されます。

 この尿素SCRシステムはディーゼル車の「排気ガスをきれいにするため」の機構で、エンジンから出た排気ガスは酸化触媒を通った後に尿素SCRシステムに送られ、そこでアドブルーが排気ガスに噴射される仕組みです。

 排気ガスに高品位尿素水であるアドブルーを吹きかけると、化学反応によって排気ガス内の窒素酸化物が窒素と水に分解されます。

 つまりアドブルーによって、本来であれば大気汚染や酸性雨の原因物になる窒素酸化物を分解して、無害化するのです。

 また同時に、尿素SCRシステムは窒素酸化物の分解のみならず燃焼効率向上にも貢献しており、近年のディーゼル車には欠かせないシステムとなっているのです。

【画像】「え…!」 これが給油口の「意外な構造」です (23枚)

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3件のコメント

  1. 三井物産が日本ではAdBlueを販売していますが、これが出回り始めた頃、激安系スタンドで偽物が安価に出回ってトラブルも結構あったのだとか。何でも規定の濃度じゃなければセンサーが誤動作するとかなんとか。
    原料は尿素と水ですからね。悪知恵が働く人なら肥料用の尿素と水道水で自作してひと儲けしようと思うわけですよ。そんな訳で安い偽物に飛びついたトラック業者は粗悪なAdBlueモドキでトラブルが発生し、仕方がなくきちんとした製品を買うようになったとさ。おしまい。

    ちなみにこのシステム。DPF(フィルター)に溜まった煤やカスなんかを空炊きで飛ばさないといけないので大型車の場合は長距離の運行後に十数~数十分ほどアイドリングが必要で面倒くさい。中型や小型のディーゼルはどうなんでしょうかね?。

  2. いや、軽油車両って言ってんだからガソリンは入れないでしょ。せめて「燃料注入注意」でしょ?!ちなみに大型トラックは”インチキ”「アドブルー」防止で、比重が違うとウオーニング出るし、水増ししてもダメ。無く成った場合は、エンジンストップはしないが、再始動ができなくなるので要注意。乗用車も同様のはずで、「エンストする」とかウソ書いちゃだめだな(全ての車両では無い)。

    • 「…安全センサーが働いてエンジンが作動しなくなります…」安全センサーって何?それってどんな機能?それについては言及しないの?アドブルーは有っても無くても、エンジン作動には関係無い。関係あるのは排気ガスの内容だがそれをセンシングする機能は乗用車でもトラックでも今のところ存在しない。有るのは、アドブルーの内容と量目のセンシングだ。ちゃんと取材したなら、この記事の内容の整合性がおかしい事は解りそうなものだが….?!(ちゃんと取材したならネ)

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