なぜ? 結婚式に日産「シルビア」登場! 本物を超える「凄さ」にみんな驚愕!? SNSでバズった「リアルな実車」とは

クルマ好きが高じて、結婚式場に“愛車”を参列させた投稿がSNS上で話題になっています。いったいどういうことなのでしょうか。

結婚式に原寸大のクルマを参列させたツワモノ登場

 結婚式といえば人生でも一大イベントで、なかには個性あふれる演出をする新郎新婦も多いようです。
 
 そのなかでもクルマへの愛情が強過ぎて、自身のクルマを参列させたツワモノが存在します。

結婚式に日産「S14型シルビア」が…! その経緯が凄すぎる!(画像提供:向山さん)
結婚式に日産「S14型シルビア」が…! その経緯が凄すぎる!(画像提供:向山さん)

 元ディーラーメカニックである向山さんもそのひとりで、愛車である日産「S14型シルビア」を結婚式場に参列させました。

 1993年から1999年まで販売されたS14型はシルビアの6代目モデルにあたり、累計販売台数30万台の大ヒットだったS13型の後継になります。

 パワートレインは2リッター直列4気筒で自然吸気エンジンは160ps、ターボエンジンは220psと当時としては十分すぎるスペックでした。

 しかし、1730mmにワイドボディ化したS14型は、クルマとしての魅力は底上げされましたが、当時は3ナンバーに抵抗がある購入層が多く、販売台数は累計10万台と冴えない結果となりました。

 しかし、近年ではワイドボディが見直され、中古車市場で程度がいい個体では高値で推移しています。

 そして向山さんは、そんなスタイリッシュで操安性に優れたS14型シルビアを人生の一大イベントである結婚式に参列させたいと計画を立てます。

 ところが結婚式場のドアの幅が130cm程しかないため、愛車を結婚式に参列させることができません。

 そこで考えた苦肉の策が、S14型シルビアの同寸の模型を結婚式場に参列させることでした。

 S14型シルビアの模型は、木枠をベースにボディやタイヤはデュポン社の断熱材「スタイロフォーム」を活用することで再現。

 スタイロフォームはカッターやノコギリ、熱線で容易に加工できることや水の重さの約1/30の重量でありながら強度が高いのが特徴です。

 クオリティは非常に高く、ヘッドライトの処理からタイヤパターンまで忠実に再現するこだわりようです。

 このような実写さながらのS14型シルビアの模型ですが、結婚式においた経緯について、制作をした向山氏は以下のように話します。

「元々シルビアが好きで10代の時にシルビアを購入しました。

 以来ずっと乗っていて、今はサーキット専用で年1、2回走らせています。

 そんななか、結婚式場にサプライズとしてクルマが置いてあったら驚くと思って挑戦しました。

 また、1/1模型という発想があったとしても作る人がいないと思ったので、誰もやったことがないことを実現させてみたいという強い思いから制作に至りました」

 また、実車により近づけるための工夫としてどのような施工をされたのか、前出の担当者は以下のように話します。

「できる限り細部のパーツまで表現し、塗料も実車と同じものを使用しました。

 ボディ、タイヤなどスタイロフォームを中心に、ライト類にはアクリルを使い実パーツを一切使わずに制作しました」

 結婚式に参列した人達からは 「最初実物だと思った、凄すぎ、細かい部分まで全部自作はやばい」といった反響があったようです。

※ ※ ※

 結婚式に参列したシルビアはSNS上で大きく賑わい、110万件以上の表示、1万3000件以上の高評価を得ました。
 
 なお、制作にはワイヤーアーティストとして活動し、父親でもある「ごまん」さんの協力によるものが大きいとも明かされていました。

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