600馬力“直4”搭載! 新型「“レトロ顔”クーペ」世界初公開! 6速MTのみでMRレイアウトの「EVO38」瑞に登場
キメラ・アウトモビリは、新型「EVO38」をジュネーブ国際モーターショー2024で世界初公開しました。どのようなモデルなのでしょうか。
600馬力超え直4採用…レトロ顔スーパーカー「EVO38」初公開
イタリアのキメラ・アウトモビリは、伝説のラリーカーを現代の技術で蘇らせた新型「EVO38」をジュネーブ国際モーターショー2024で世界初公開しました。
伝説のラリーカーとは、世界ラリー選手権(WRC)最後のMR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)チャンピオンカーとして知られる「ランチア ラリー037」。1982年、躍進する4WD車を破ってのマニュファクチャラーズタイトル獲得は、往年のファンにとって今も語り草になっているのではないでしょうか。
2021年、キメラ・アウトモビリは、そのラリー037の復刻版として「EVO37」を発表しました。駆動方式はラリー037と同様、MRです。
ターボとスーパーチャージャーを付けた2150cc直列4気筒エンジンに6速MTを組み合わせ、最高出力500ps、最大トルク580Nmを発生します。生産台数は車名にちなんで37台。当時48万ユーロ(約7798万円)と高額ながら瞬く間に完売となりました。
今回発表されたEVO38はEVO37の進化バージョンであるとともに、オリジナルのラリー037の開発・生産が続けられていたら「どうなっていたでしょうか?」というテーマに対するアンサーモデル。
開発には元WRCチャンピオンのミキ・ビアシオン氏も参加したといいます。
多くのパーツを再設計することで、最高出力は約600psへと向上。高速サーキットでの走行を想定していたEVO37に対して、EVO38は砂利道からアスファルトの一般公道までオールラウンドな走りを想定しています。
駆動を後輪に加えて前輪にも伝える4WDとするとともに、6速MTのギア比も見直されました。
4WD化に伴う重量増を抑制するためにカーボンファイバーやチタンなどの軽量素材を多用。車両重量を1100kgに抑えています。
ステアリングホイールには、電動ショックアブソーバーとリフトシステムを介してサスペンション設定を調整できるスイッチを配置するなど、細かいところもアップデートされています。
なお、キメラ・アウトモビリの創設者でCEOのルカ・ベッティ氏は、ジュネーブ国際モーターショーの会場にて生産台数や価格についての具体的な数字の明言は避けました。詳細は近日中に発表されるようです。
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