マツダがジャパンモビリティショー2023（JMS2023、2023年10月28日～11月5日開催）で世界初公開した「アイコニックSP」は、新型スポーツカーのコンセプトモデルです。2023年12月22日から25日にかけて開かれた福岡モビリティショーでも実車を展示しました。
　
　真っ赤な流麗ボディとロータリーエンジン搭載といった特徴で話題を呼びましたが、そのようなアイコニックSPについて、編集部はアンケート調査を実施。SNSユーザーにアイコニックSPのデザインや購入意欲について聞きました。

　新型アイコニックSPは、ロータリーエンジンを搭載した次世代2シータースポーツカーのコンセプトモデルです。

　2人乗りのクーペボディに、水素など様々な燃料を燃やせる拡張性の高いロータリーエンジンを活用した「2ローターRotary-EVシステム」を搭載しています。

　最高出力は370PS。カーボンニュートラル燃料で発電するとともに、搭載バッテリーも再生可能エネルギー由来の電力で充電すると、実質カーボンニュートラルで走行できます。

　ロータリーエンジンは、1967年に「コスモスポーツ」で量産化に成功して以来、マツダ独自のエンジン技術として発展。1977年に登場した2ドアスポーツカー「RX-7」に搭載されて以降は、主にスポーツモデル用の高性能パワーユニットとして支持を集めてきました。

　3世代続いたRX-7が2002年に終了し、実質的な後継車である4シーター・4ドアのスポーツクーペ「RX-8」が2003年に発売されましたが、2013年には販売を終えています。

　アイコニックSPのスタイリングは、往年の3代目RX-7（FD-3S）と、初代「ロードスター」（ユーノスロードスター）を思わせるプレーンなラインをミックスしたような、流麗なフォルムが特徴です。

　ボディサイズは、全長4180mm×全幅1850mm×全高1150mm、ホイールベース2590mm。車両重量は1450kgです。

　今回SNS経由で調査したアンケートで、「新型アイコニックSPのデザインについてどう思いますか」と質問したところ、「とても良い」が82.9％で、「良い」の14.6％と合わせるとほとんどがデザインを肯定的に評価しました。なお、「悪い」は2.4％、「とても悪い」は0％でした。

「とても良い」と答えた理由（以下、自由回答）は、「コンセプトもハッキリしていてデザイナーの気持ちをつかみ取れる」「MAZDAにはこんなデザインが必要」「マツダらしい曲線美のデザイン」「跳ね上がるドアは現実的には難しそうだが、シンプルで美しいデザインは奥深さを感じて好感が持てた」といった内容が寄せられました。

　また、「パッと見で清々しいスタイリング」「キャビンと前後バランスが秀逸」「とにかくかっこいい、サイズとデザインが最高」「ただただカッコイイ」と絶賛する人も多くいました。

「良い」と答えた人は理由として、「厳しくいうとまだまだ。ゆるくいうとぼちぼち」「これが市販でどうなるのか気になる」などと答えています。

「マツダから新型アイコニックSPが発売されたら購入したいと思いますか」という質問では、「はい」が63.4％、「いいえ」が36.6％でした。

「はい」（購入したい）と答えた理由（以下、自由回答）については、「かっこいいから」「マツダの久しぶり本格スポーツタイプなので」「走りに期待できそうなため」といったシンプルなものから、「元々RX-01が欲しかったのと、今乗っているRX-8から買い替えたい車が無いので」「コスモで始まった車人生の最後にしたいので」といったものまで寄せられました。

「いいえ」（購入したくない）と答えた人は、「名前がカッコ悪い」「実用性が悪そう」「左片麻痺の身体障害者なのでガルウィングドアを開閉して乗降できない」などの理由を挙げていました。

　アイコニックSPは、東京のジャパンモビリティショーに続き、名古屋や大阪のモビリティショーにも登場。大きな注目とともに、「RX-7の再来」「ロータリースポーツカーの復活」といった反響も呼んでおり、今後の動きが期待されるモデルです。