“超お買い得”なスズキ「新型スイフト」は「庶民の味方」!? 7年ぶり全面刷新した「新型モデル」最大の魅力とは? スポーツモデルにも期待大

世界中のあらゆる道が「スイフト」を鍛えた!?

 そんな歴代スイフトの最大の魅力は、コストにシビアなコンパクトカーらしからぬ、しっかりとした走りです。

 ここでいう“走り”とは、サーキットやワインディングの領域だけでなく、一般道を含めた世界中の路面における走りのことをいいます。

 グローバルモデルであるスイフトは、世界中の道路環境を想定し開発されているので、綺麗に舗装された道だけでなくデコボコの道を走ることも求められますし、様々な速度域も想定されます。

7年ぶりにフルモデルチェンジを実施し「正常進化」した新型「スイフト」
7年ぶりにフルモデルチェンジを実施し「正常進化」した新型「スイフト」

 そのため新型スイフトでは、路面からの衝撃を受け止めるサスペンションやシャシーの剛性を高め、リアサスペンションのストロークも増やし、大きな路面の凹凸を乗り越えても緩和するように改良されているといいます。

 また、車体とサスペンションが接触しないようにする緩衝材(バンプストッパー)を長く、かつたわみやすい特性として、路面からの突き上げを柔らかくいなす工夫もされているようです。

 また、車内に入り込むノイズ低減のため、ボディ結合部には減衰性を持たせた接着剤を塗布し、バッフル材(遮音壁)の追加やダッシュパネル(エンジンルームとキャビンを隔てる壁)の板厚アップ、フロアカーペットの目付アップなども施されているのです。

 車内が静かになると余計なノイズが聞こえないので、走りの質感が向上し、走りの安心感も高まります。

 手抜きは一切無しのこの内容で、税込み172万円からというのは、物価高が進む現代において考えられない価格で、スズキというメーカーの凄さが伝わってきます。

 従来型のスイフトは、コンパクトなボディで狭い道でも運転がしやすくて燃費もよく、余力十分なエンジンによってキビキビと走る、コンパクトカーのお手本のようなクルマでした。

 上記の改良が施された新型スイフトは、先代モデル以上の走りになっていることが期待できます。

※ ※ ※

 スイフトはフルモデルチェンジごとに正常進化を重ね、そのたびに国内外のモータージャーナリストなどから高い評価を集めています。

 実際に乗ってみないと正確には判断できませんが、今回の新型スイフトも正常進化していると考えたら、走行性能は同様の評価が得られるでしょう。

 2023年末に登場した「小さなビッグモデル」である新型スイフト。

 今回は発表されませんでしたが、今後に控える新型スイフトスポーツの登場にも期待したいです。

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Writer: くるまのニュースライター 河馬 兎

お金と法律に関する複数の資格をもつWEBライター。好きな言葉は「お風呂」と「ハイボール」

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