三菱が新型「2人乗り軽バン」発表! 補助金なしでアンダー250万円の設定に「コスパ最高!」と高評価も 新型「ミニキャブEV」の期待値とは

三菱は2023年12月21日より、新型軽商用EV(電気自動車)「ミニキャブEV」を発売します。軽バンEVのニューモデルに対し大きな期待を寄せるコメントが、早くも集まっているようです。

12年に及ぶ「ミニキャブMiEV」の販売実績をベースに大幅改良を実施

 2023年11月24日、三菱自動車工業(以下三菱)は軽商用ワンボックスバンの新型EV(電気自動車)「ミニキャブEV」を12月21日より発売開始すると発表しました。
 
 他社に先駆け発売する新型軽バンEVに対し、SNSなどで多くの反響が寄せられています。

三菱 新型軽商用EVバン「ミニキャブEV」
三菱 新型軽商用EVバン「ミニキャブEV」

 新型ミニキャブEVは、2011年から販売してきた「ミニキャブMiEV(ミーブ)」をベースに大幅改良を実施した軽商用ワンボックスバンタイプの新型EVです。

 ベースとなったミニキャブMiEVは、発売以来12年間で約1万3000台(2023年10月末現在)の販売実績を持つ軽商用EVのパイオニア的存在といえます。

 なお車体の基本設計自体は、1999年登場の軽商用バン「ミニキャブ バン」から流用したものとなっていて、非常にロングライフなクルマとなっています。

 ミニキャブMiEVの開発や12年に及ぶ販売・メンテナンスで得られたノウハウを最大限に活かしながら、ユーザーから要望の多かった航続距離の向上や、安全装備・機能装備の充実を図り、今回の新型ミニキャブEVは誕生しました。

 電動系コンポーネントのモーターや駆動用バッテリーなどを新世代化し、駆動用バッテリーの電池容量を約25%向上したほか、モーターとインバーターを一体構造化するなどモーター効率を高め、一充電あたりの航続距離を先代モデル比で約35%増の180km(WLTCモード)に延長。

 また衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報、誤発進抑制機能などの予防安全技術「三菱 e-Assist」を搭載し、サポカーSワイドに対応しています。

 さらに、電気を車両から取り出せるアクセサリーコンセント(AC100V・最大1500W)をフロアコンソール背面に装備し、利便性も向上しました。

 足回りの特性も見直され、乗り心地や揺れを抑制して荷物の負担を軽減するとともに、回生ブレーキを積極的に活用するBポジション時の回生力を強め、実用電費を向上させる工夫も加えられています。

 新型ミニキャブEVの販売価格(消費税込み)は、2シーター仕様が243万1000円、4シーター仕様が248万6000円です。

 正式発売前のため、国による補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)などは明らかにされていません。

 ちなみにミニキャブMiEVの例では、2023年に44万9000円の補助金が交付されており、同等の額が見込まれるほか、地方自治体でも独自の補助金交付を実施しているケースもあり、通常の軽商用バン並みの価格で手に入れることも期待されます。

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