ハンドルに付いた「謎の板」ホントに必要? 使わない人も多数の「パドルシフト」! 搭載するメリットや「正しい使用方法」とは

近年採用されているモデルも多い「パドルシフト」ですが、使用したことが無いという人も多いといいます。一体どのような場面で使えば良いのでしょうか。

パドルシフトってなんやねん! みんな使ってる?

 最近のクルマは、ハンドルの付け根付近に「パドルシフト」と呼ばれる板状のパーツが付いているモデルもあります。
 
「使用したことが無い」という人も多いこのパドルシフトですが、一体どのような場面で使えば良いのでしょうか。

クルマの「パドルシフト」使ってる?
クルマの「パドルシフト」使ってる?

 このパドルシフトとは、主にAT車(あるいはCVT車)などのハンドルに装着された「シフト操作をする装置」を差し、ハンドル奥の左右にある「パドル」を指で引くことでシフトチェンジが可能です。

 しかし、なぜ自動で変速してくれるタイプのクルマなのに、わざわざシフトチェンジを手動で行う機能が備わっているのでしょうか。

 パドルタイプが存在する理由や、使用するメリットについてディーラーの販売員に聞いたところ、以下の回答がありました。

「AT車でシフト操作が可能な、パドルシフトなどを用いた“マニュアルモード”は、道路状況に応じた適切なギアを自ら選択し、任意に変更できるのが最大のメリットです。

 例えば、AT車で坂道を登っている際に、『ひとつギアを下げて力強く加速したいな…」と思うような場面でも、マニュアルモードを備えたクルマであればシフトを手動で操作し、より希望に合ったギアに変更して走ることができます。

 またその際、通常のシフトレバーだと片方の手をハンドルから離す必要がありますが、パドルシフトが搭載されていればハンドルを両手で握った状態のままシフト操作が可能。

 このようなメリットに加えて、レーシングカーを操作しているような感覚が味わえ、より運転の面白さが楽しめる点も、パドルシフトの魅力だといえます。(自動車ディーラーの販売員)」

※ ※ ※

 このように、パドルシフトは運転中でもマニュアルモードへの変更やシフトアップ・ダウンが安全かつ手軽に行え、走りが楽しめる魅力的な装置ということです。

 では、実際にパドルシフトはどのように操作すれば良いのでしょうか

 まずパドルシフトを使用するに前に、左右のパドルを見て、それぞれどちらに「+」と「-」が記載されているのかを確認します。「+」がシフトアップ、「-」がシフトダウンで、それぞれのパドルを指で引くことでシフトチェンジが可能です。

 そしてクルマの走行中に、シフトを「マニュアルモード」に変更します。

 変更方法はメーカーや車種によっても異なりますが、多くはセレクトレバーを「M」に入れるか、パドルシフトを引くことでマニュアルモードに変更され、インジケーターにも“マニュアルモード”の表示が出ます。

 この状態で、シフトアップスイッチを引けばギアが上がり、シフトダウンスイッチを引けばギアがひとつ下がるといった流れです。

 また、マニュアルモードから再び自動変速モードに切り替えたい際は、セレクトレバーを「D」など通常の走行で使用するシフトに戻せばOKです。

 もしパドルシフトのあるクルマに乗っているのに今まで使用したことが無いという人は、一度安全な場所で操作し、使い心地を試してみてはいかがでしょうか。

【画像】「えっ…!」 これがめちゃ便利な「パドルシフト」です(14枚)

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Writer: 大西トタン@dcp

(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。

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