マツダ「RX-7」次期モデル登場に期待! 美しすぎる「新型ロータリースポーツカー」世界初公開! 次世代「魂動デザイン」の凄さとは
ロータリーエンジン搭載の利点を活かしたフォルムに
そして、かつてのRXビジョンに比べ、よりシンプルに映るデザインには、どのような狙いがあるのでしょう。
岩尾氏はこう説明します。
「RXビジョンでは、リフレクション(光の反射)によって動きを表現しました。
続くコンセプトカー『VISION COUPE(ビジョンクーペ)』(2017年)では、要素を削り落とした『引き算の美学』でエレガンスを追求するアプローチでした。
今回のアイコニックSPでは、もっとフォルムやプロポーション全体として大きなドラマを生み出すような、新しい魂動デザインのアプローチにトライしています。
理屈ではなく、純粋に『乗ってみたい』『欲しくなる』と心がときめくようなデザインと感じてもらえたら、嬉しく思います」
RXビジョンやビジョンクーペのデザインアプローチが、その後登場したマツダの市販車「MAZDA3」などに大きな影響を与えたことを考えると、新しい魂動デザインの思想を取り入れた市販車が登場する日も、そう遠くはなさそうです。
通常のガソリンエンジンに比べ小さなサイズで済む、低重心なロータリーエンジンを搭載したことは、アイコニックSPのデザインにどう影響しているのでしょうか。
岩尾氏は次のようにいいます。
「まるで(フロントにエンジンを搭載しない)リアミッドシップ車のように、低いボンネットフードの高さを実現し、左右のフロントフェンダーの峰がドライバーから見えることを重視しました。
ドライバーにとってちゃんと“見える”こと、把握できることはスポーツカーにとって大事なことだと考えます」
低い構えと凝縮されたプロポーションが、楽しいドライブを想起させる面もあるとも話します。
そしてロータリーEVの環境性能に呼応するように、内外装の素材についてこだわりをみせているのも同車の特徴です。
「例えば内装に植物由来のファブリックを使い、これを藍染めした素材としています。
白いメーターフードには、広島の牡蠣殻を用いた“オイスターセラミック”も採用し、環境負荷の高いカーボン素材に代わり、麻を使ったカーボンとするなど、様々な取り組みをしています」(岩尾氏)
さらに鮮やかな赤のボディカラー「VIOLA RED(ヴィオラ・レッド)」についても、環境負荷を抑えた新色といいます。
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ロータリースポーツカーのアイコニックSPは、10月28日から11月5日まで開催されるJMS2023のマツダブースで一般公開されます。
マツダの広報担当者は、今すぐ市販化されることはないとしながら「今回の会場での反響が、今後につながる可能性も大いにあります」ともいいます。
アイコニックSPのこの先の展開から、引き続き目が離せないところです。
あくまでこの車は”ロータリーエンジンを積んだEV”であってあくまでロータリーエンジンは発電機と言うことを忘れてはいけない。
まかり間違ってRX-7みたいにアクセルに合わせてエンジンがぶん回ることは、ほぼないと思った方がいいのだろうな。
MX-30の時も勘違いしていた人間も多かったと思うけどな。
新しいマツダのコンセプトカーは大きな車でも良さそうなデザインです!
車を大きくするとデザインが味気なくなるものなのですけど、今回のマツダコンセプトはスーパーカーの威風があります!
どうせなら、マツダのスーパーカーを見てみたい。