トヨタの斬新「タテ目スポーツカー」がカッコいい! なんと「MTとAT」切り替え可能! クルマの「新たな楽しさ」を提案する期待のモデルとは

「東京モーターショー」から名称を改めた「ジャパン モビリティショー2023」が、2023年10月26日から開催されます。過去のモーターショーで出展されて話題になったコンセプトカーには一体どのようなものがあったのか、ここで振り返ってみましょう。

「AT」と「MT」を切り替えられるスポーツカー!

「東京モーターショー」から名称を改めた「ジャパン モビリティショー2023」が、2023年10月26日から開催されます。
  
 世界各地で開催されているモーターショーは、市販車のみならず未来に登場する可能性のある「コンセプトカー」が公開されることでも注目を集めていますが、ではこれまで出展されて話題になったコンセプトカーには一体どのようなものがあったのでしょうか。

トヨタのスポーツカー「GR HVスポーツコンセプト」
トヨタのスポーツカー「GR HVスポーツコンセプト」

 2017年10月に開催された「第43回東京モーターショー2017」では、トヨタが現実味のある1台のスポーツカーのコンセプトモデルを世界初公開し、大きな注目を集めました。

 それが「GR HVスポーツコンセプト」です。

 GR HVスポーツコンセプトは、トヨタがそれまで培ってきた電動技術を組み合わせた、ハイブリッド式のスポーツカー。

「クルマを操る楽しさ」と「環境への配慮」を両立した新たなスポーツカーを世に示すスタディモデルで、ボディの基本部分は2012年に販売開始したトヨタ初代「86(ハチロク)」を使用しつつも、内外装とパワートレインを大幅に換装したことで、既存のモデルとは全く異なる独特の雰囲気を漂わせています。

 とくにスタイリングで目を引くのは、フロントに構えられた独創的な縦型LEDランプで、これは見る者に強いインパクトを残します。

 また、リアに装着されたスポーティな大型ディフューザーは、トヨタのハイブリッドレーシングマシン「TS050 HYBRID」を想起させるデザインを実現。

 さらに、ルーフ中央部は脱着可能な「タルガトップ(エアロトップ)」とすることで、オーナーの好みのタイミングでオープンエアの開放感も楽しむことができ、これはトヨタの伝統的スポーツカー「トヨタスポーツ800(通称:ヨタハチ)」や「スープラ」にも通じる仕様となっています。

 GR HVスポーツコンセプトのボディサイズは全長4395mm×全幅1805mm×全高1280mm。

 ベースの86が全長4240mm×全幅1775mm×全高1320mmなので、よりロー&ワイドかつ全長も150mmほど拡大していますが、バッテリーなどのハイブリッド機構を搭載したため乗車定員は2人乗りと、4人乗りの86より少ない設定でした。

 パワートレインには、TS050 HYBRIDがサーキット走行で磨き上げたハイブリッド技術「THS-R(トヨタ ハイブリッドシステム レーシング)」を採用し、駆動方式は後輪駆動(FR)。

 重量物である駆動用バッテリーは走行性能を悪化させないよう車両中央付近に配置されており、これによってスポーツカーとしての「走り」の性能も86から向上していると説明します。

 また、GR HVスポーツコンセプトの最大の特徴が、AT車でありながらMT車のような操作を楽しめる「Hパターンシフト」を備えている点です。

 これはクルマにシフトチェンジを完全に任せる「ATモード」と、MT車と同様のシフト操作を楽しむ「MTモード」を自由自在に切り替えることができる、まさに「ATとMTの良いとこ取り」をした画期的なトランスミッション。

 このHパターンシフトによって、GR HVスポーツコンセプトは「安楽で快適なクルージング」とスポーツカーならではの「シフトを操る楽しみ」を将来も残すというトヨタの意志をユーザーに示す役割も果たしていました。

※ ※ ※

 現代ではスポーツタイプのハイブリッドカーや電気自動車は珍しくない時代になりましたが、GR HVスポーツコンセプト自体や、ATとMTを切り替えられるHパターンシフトは2023年でも未だ販売はされていません。

 しかし、トヨタは電気自動車に搭載可能なMTを開発しているという話もあり、同社が提案した「未来のスポーツカーのありかた」は今も息づいていると言えるのではないでしょうか。

 2023年10月に開催されるジャパン モビリティショー2023でも、クルマの楽しみ方と進むべき未来を提案し、クルマ好きの心に残るスポーティなコンセプトカーが発表されるのか、今から注目が集まります。

トヨタ・86 のカタログ情報を見る

【画像】「えっ…!」これがトヨタ「GR HVスポーツコンセプト」です(22枚)

意外と多い救急車のヒヤリハット! その原因とは?

画像ギャラリー

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

2件のコメント

  1. 元の変速機にモーターを追加するパラレル式ハイブリッドなら分かるけど、トヨタ式ハイブリッドでどうやってMTにするんだろうね?
    そこの所が全く書かれていないから分からん。

  2. これは、セリカでしょうか?!セリカ復活は、うわさだけじゃなく、トヨタ関係者も否定していないしで。86とも考えられますが、スープラとも似ていて、そもそもスープラと兄弟関係にあるセリカ。86もセリカとして販売してもおかしくないけど。デザインからしてセリカと思いたい。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー