ホンダ「2ドアスポーツカー」披露してた!? 軽量ボディ+流麗デザインに熱視線! 2030年市販化なるか
過去に開催された東京モーターショーで、ホンダは2ドアスポーツカーのコンセプトモデルを発表していました。どのようなモデルだったのでしょうか。
次期型「S2000」とされたことも 市販化なるか?
国内最大の自動車展示会「東京モーターショー」ではさまざまな新型車やコンセプトカーが発表されてきました。次回の開催は2023年10月ですが、名称が変更されて新たに「ジャパンモビリティショー」として開催されます。
そんな東京モーターショーのなかでも、ホンダは2017年の第45回で2ドアスポーツカーのコンセプトモデルを初公開していました。
2017年10月27日から10日間、第45回東京モーターショーが東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されました。
ホンダは、5台のコンセプトカーと3台のレーシングカーを含む20台の四輪車、および二輪車を出展。そのなかで初公開されたコンセプトモデルが、「Honda Sports EV Concept(ホンダ・スポーツ・イーブイ・コンセプト、以下スポーツEVコンセプト)」です。
スポーツEVコンセプトは、2017年9月にドイツで開催された「フランクフルトモーターショー」で初公開された「Honda Urban EV Concept(アーバンイーブイコンセプト・のちに「ホンダ e」として市販化)」がベース。
2ドアクーペのコンパクトなボディに、EV性能と人工知能(AI)を組み合わせ、人とクルマがひとつになったような「操る喜び」の実現を目指したコンセプトモデルだと、当時ホンダは説明します。
エクステリアは、抑揚のあるボディ造形や力強く張り出したフェンダーで構成され、ホンダeやアーバンイーブイコンセプトとも共通する丸いヘッドライトとブラックアウトされたフロントフェイスが特徴です。
ロングノーズ・ショートデッキである点は、かつてホンダが販売していた2ドアライトウェイトスポーツカー「S800」や「S2000」に通ずるものを感じさせます。
また、操る喜びといった表現や「所有する喜びと愛着が感じられる、次世代のスポーツカーを目指した」という公式でのコメントから、都市の移動に適したホンダ eやアーバンイーブイコンセプトとは異なり、走りの楽しさを追求した趣味性の高いモデルであることがうかがえます。
登場時は「S2000に代わる新たなモデルか」などと噂されたこともあり、スポーツカーファンからは注目の存在でした。
しかし、同時出展のアーバンイーブイコンセプトとは異なり、出展後から現在に至るまで直接的な市販モデルは一切登場していません。
※ ※ ※
なお、ホンダは2022年4月12日に「四輪電動ビジネスの取り組みについて」という内容の発表会を開催。
このなかで、各市場におけるEV展開について、現在から2020年代後半までに主要地域ごとの市場特性に合わせた商品を投入すると明言しています。
2030年までには、軽商用からフラッグシップクラスまで、グローバルで30車種を展開し年間生産は200万台を超える計画を発表し、さらにスポーツモデルに関して、「スペシャリティ」と「フラッグシップ」というふたつのモデルをグローバルへ投入していくことを明かし、ティザー画像を公開しています。
さらに、2023年8月18日、ホンダが海外で展開する高級ブランドのアキュラは、アメリカカリフォルニア州で開催されたモントレー・カー・ウィークにて、新型「Acura Electric Vision Design Study」を映像で初公開しました。
流麗なデザインであることから、4月発表で明かされたスポーツモデルではないかと示唆されており、期待が高まっています。
こうしたことから、今後ホンダからスポーツEVコンセプトのような趣味性の高いモデルが登場することがあるのかもしれません。
バッテリはLG製