「STIチューンド」のBRZがデビュー MT車初のアイサイトも装備

　スバル北米法人は2023年7月24日（現地時間）、米国・カリフォルニアで開催中の「sビーフェスト」において、「BRZ」のハイパフォーマンスモデル「BRZ tS」を発表しました。

　BRZは2012年に登場した2ドアクーペで、トヨタと共同開発したスポーツモデルです。現行型は2代目で、2021年に登場。トヨタでは「GR86」として販売されています。

　今回発表されたのはSTI（スバル テクニカ インターナショナル）がチューニングを施したハイパフォーマンスモデルで、BRZ史上最高のパフォーマンスとハンドリング性能を提供するといいます。

　走行性能を高めるためにサスペンション前後にはSTIでセッティングを行った日立製ダンパーを装備。ブレーキは容量を拡大し、フロント4ピストン・リア2ピストンの大径ゴールド塗装キャリパーと大型パット・ローターを組み合わせたブレンボ製高性能ブレーキシステムを装着しました。

　エクステリアはフロントグリルとリアデッキリッドに赤い「tS」バッジを装着したほか、ヘッドライト端部には赤い「BRZ」アクセントを追加。ドアミラーとルーフ上のシャークフィンアンテナは「クリスタルブラックシリカ」塗装とすることで、差別化を図っています。

　インテリアはシートサイドやステアリング、シフト・サイドブレーキブーツの各所にtS専用のブルーステッチをあしらっており、フロントシートにはさらにブルーのレザーアクセントを中央に施しました。

　加えてインパネやドアトリムはBRIN NAUBヌバック調素材を採用。スターターボタンや7インチデジタルメーターにはSTIロゴを表示されることで、プレミアム性を高めています。

　パワートレインに変更はなく、2.4リッター水平対向4気筒自然吸気エンジンと6速クロスレシオMTを組み合わせますが、スバルのMT車でははじめて運転支援機能「アイサイト」を装備しました。

　これにより、アダプティブクルーズコントロールやプリクラッシュセーフティシステム、車線逸脱警報などが利用できるようになっています。

　新BRZ tSの価格は2023年後半に発表されるとしています。

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　STIによるチューニングが施されたBRZ tSは、初代が2013年に日本でも限定販売されており、ドライブシャフトの大径化やSTI独自のフレキシブルパーツの採用など専用チューニングが実施されています。

　なお、今回登場した現行型のtSモデルについて、日本での発売に関する情報は現在明かされていませんが、今後どのように展開していくかについて動向が注目されます。