「10年・10万キロ」超えたクルマは「ダメ」なのか!? 「過走行車」を維持するため「最も重要なこと」とは
「新車ディーラーの車検は高い」は誤解!?
また車検や点検を実施する場合も、注意したい点があります。
格安車検をうたっているところは、車検に通る最低限の整備のみを実施して、価格を抑えているケースも多いのです。
長く好調な状態を維持するため、キッチリとメンテナンスをして欲しい旨を伝える必要があるといえます。
また趣味性の高いクルマなどであれば、専門店に依頼するのも選択肢のひとつといえるでしょう。
一方、新車販売ディーラーでの車検整備に対し「金額が高くつく」というイメージがあるかもしれませんが、それは一概にはいえません。
ディーラーでは次の車検まで安心して乗ることができるように、いわゆる「予防整備」を提案することから、金額が高くなる傾向があるのです。
この予防整備とは、「車検取得には問題ないが、近い将来交換が必要になりそうな部分」をあらかじめ整備しておくというものです。
自社の商品を知り尽くしているディーラーだからこそできるものといえます。
安心して乗りたいと考えるのであれば、こういった予防整備も重要なファクターのひとつのなるのです。
とはいえ、ユーザーとしても予算は無限にあるワケではありませんから、予算の許す範囲で優先度の高い部分から予防整備を行っていくのも重要です。
そのためにはディーラースタッフに相談し、どこから手を付けていくか考えるというのも必要です。
予防整備といっても、すべての部品をどんどん交換する必要はありません。
もちろん、予算が潤沢あれば交換したほうがいいのですが、愛車の現状を把握し、次はどんな整備をどのタイミングまでにすればいいのかを適切に把握することが大切です。
これはクルマやメカニズムに詳しくなくても、信頼できるショップやディーラー、修理工場を見つけることができれば、どんな人でもできることといえるでしょう。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
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