タクシー乗る時「チャイルドシート」必要? 無くても違反ではないが… 「小さな命」守るために出来るコトとは 

子どもとタクシーに乗る時の注意点

 タクシーでチャイルドシートを使用しないのであれば、どのように子どもを乗せるとよいのでしょうか。

 小さな子どもが自分で座れるようなら、ひとりで座らせるようにします。

 大人が子どもを抱えて座ることは、万が一事故が起きた場合の衝撃が非常に大きいため、おすすめできません。

 たとえば、時速40キロで衝突したとすると、子どもには体重の30倍の力が伝わります。

 体重10キロの子どもなら300キロの衝撃を受けることになり、車外に飛び出してしまう可能性もあります。

 人の力では子どもを支えられないと覚えておくことが大切です。

タクシー会社によっては予約時にチャイルドシートを貸してくれるところもある
タクシー会社によっては予約時にチャイルドシートを貸してくれるところもある

 では、乳幼児の場合はどうでしょうか。

 大人が抱っこをしてシートベルトを締めれば、事故が起きた場合にシートベルトが強く締め付けられるので、シートベルトと大人の間に挟まれた赤ちゃんに大きな負担がかかってしまいます。

 そのため、乳幼児を固定するには抱っこ紐を使い、シートベルトを着用した大人が、自分と乳幼児を固定するという方法が推奨されます。

 抱っこ紐により、事故の際に大人はシートベルトで守られ、赤ちゃんも抱っこ紐によって、大人の体から放り出されることがなくなります。

 一方で、「簡易ベビーベッドのクーハンを利用するのが安全」と思う人がいるかもしれません。

 しかし、乳児用のチャイルドシートと変わらないように見えても、事故の衝撃から赤ちゃんを守るようには設計されておらず、全くの別物です。

 クーハンはあくまでも持ち運びツールとして使用してください。


 また、タクシーを手配する際にチャイルドシートを装備してくれるタクシー会社もあります。チャイルドシートの手配をおこなう首都圏内のタクシー会社担当者は次のように話します。

「チャイルドシートの手配依頼があれば無料で装備しています。新生児用、幼児用、学童用のシートを用意しています。

 普段は乗用車でチャイルドシートを使用しており、タクシーに乗る際もその習慣で使用したいというお客様から手配依頼がある印象です。

 ほかにも、子どもを病院などに送迎する際に病院側から『チャイルドシートを着用してクルマに乗ってください』という指示があり、依頼するということもあります」
 
 また、自分のチャイルドシートをタクシーに持ち込むこともできますが、対応については、タクシー会社に確認する必要があります。

 さらに、一般的にドライバーはシートの扱いに慣れていないため、着脱の方法を把握しておかなくてはなりません。また、シートがタクシーの車種に適合している必要があります。

※ ※ ※

 タクシーにチャイルドシート使用の義務はありません。しかし、シートなしで乗る場合は、子どもの安全を守る心がけが大切です。

 特に、長く移動するのであれば、チャイルドシート装着車を予約する、自分のチャイルドシートをタクシーに持ち込むといった方法もあります。

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2件のコメント

  1. わが家の前の道路にて、ミニバンに乗る母子。4.5歳の子供は助手席でノ-シ-トベルトで遊んでる光景よく見る。まずタクシ云々より前に母親を教育したほうが良いと思うが

  2. >時速40キロで衝突したとすると、子どもには体重の30倍の力が伝わります。

    なんか意味不明な話だが調べてみるとJAFが流した話が原型のデタラメ話なのかな?

    たしかに、衝突時には強いGがかかる。なので「体重の○十倍の力」がどうこうは完全な嘘とまではいえないが、意味が理解できていない人の表現ですね。
    30倍については、具体的数値をあげたほうが「なんとなくわかりやすい!」で適当な値をいっているだけでまともな計算結果ではないですね。40キロから0キロまでの速度変化の<時間>がどれくらいかによって発生するGもかわるのに肝心の衝突時間についてなーんも触れていないのではね…(たとえばクッションのようなものにぶつかって停止なら、衝突時間が長くなるからGも緩和される。もし固い物なら衝突時間は、車の前部がつぶれるまでのほんのわずかな時間だから強いGがかかる)

    いわゆる文系の人が、聞いた話を意味もわからず適当に引用したってことなのかな…。

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