日産新型「スカイライン」今夏発売! 最強420馬力の匠“手組みエンジン”搭載!? レトロな特別仕様「限定100台・947万円」 まだ買える?
2024年夏に日産は「スカイライン NISMO Limited」を発売します。すでに抽選は終了し、購入者が決まっている状況ですが、現在でも販売店に問合せはあるのでしょうか。
スカイラインNISMOの中でも特別な「スカイライン NISMO Limited」
日産は「スカイライン」から派生した「スカイラインNISMO」を2023年9月に、その特別仕様車となる「スカイライン NISMO Limited」を2024年夏に発売します。
まもなく発売されるスカイラインNISMO Limitedには、どのような反響があるのでしょうか。
2023年9月に1000台限定で販売されたスカイラインNISMOは、スカイラインに設定される「400Rグレード」をベースにNISMOのノウハウが注ぎ込まれたモデルです。
そして2024年夏に発売を予定している100台限定のスカイライン NISMO Limitedは、スカイラインNISMOをベースにした「スカイラインGT(S54A-1型)」の誕生60周年を記念する特別仕様車。
エクステリアは、「スカイライン NISMO」専用パーツとして開発された前後バンパーとサイドシルカバーを採用。
その中でも、フロントバンパーロアグリルとフォグランプを取り囲む造形や、ボディサイドのリアホイール中心を前後に貫くサーフィンラインをオマージュしたデザインにより、往年の「スカイライン」らしい力強さを表現しています。
空気抵抗を低減しながらダウンフォースを大幅に向上させる機能を持ったデザインは、高速走行時の安定性向上に貢献。さらにグリル開口部の断面と内部エアガイドの形状を最適化することで、ラジエーターやオイルクーラーへの流れを最適化し、空気抵抗を抑えながらもスポーツ走行でも安心して走り続けられる冷却性能を実現しました。
その他、さらに鮮やかなレッドアクセント、NISMO専用フォグランプ、NISMOエンブレムなど新世代NISMOロードカー共通の要素をまとううえにフロントフェンダーには「GTエンブレム」が付与されています
インテリアは全体を黒基調で統一し、コックピット周りにレッドセンターマーク付のNISMO専用本革巻ステアリングをはじめ、280km/hを刻むスピードメーター、NISMOロゴを配したレッドリングタコメーターを採用。
さらにNISMO専用チューニングRECARO製スポーツシートは、黒を基調に赤をセンターに配置したコーディネーションに。スウェード調表皮の貼り分け位置に拘り、急旋回時でもシート中心部に体圧が残る高いホールド性を実現しています。
これらのスカイラインNISMOのエクステリア/インテリアに加えて。スカイラインNISMO Limitedは、足元に日産初採用となる艶消しガンメタリック塗装のホイールを特別装備。
その他ボディカラーは、ホワイトパール、NISMOステルスグレー、ダークメタルグレーの3色をラインアップしました。
パワートレインはGT500レース用エンジンに携わった開発者が、同じ開発設備を使ってチューニングを施し、最高出力を298kW(405ps)から309kW(420ps)に向上。最大トルクも475N・m(48.4kgf・m) から550N・m(56.1kgf・m)へと大幅に向上させ、力強く伸びのある加速を実現しました。
またスカイライン NISMO Limitedのエンジンは、横浜工場の匠ラインにて、特別な資格を持つ匠が一つ一つを手組みで作り上げる高精度なものです。
そのためLimitedの証として、エンジン組み立て担当者を記した匠ラベルや100台限定を刻印した専用シリアルナンバープレート、専用エンブレムを装着しました。
また、「SPORT」および「SPORT+モード」では、NISMO専用のAT変速スケジュールを施すことでエンジンの回転を高回転で維持し、スポーツ走行時にさらにレスポンスの良い走りを提供します。
足元では、高いトルクをしっかりと後輪で路面に伝えるため、リアタイヤの幅を20mm拡大。前後のタイヤのグリップ力を高次元でバランスをとった専用開発の高性能タイヤを採用しました。
また、高い剛性と軽量化を両立したNISMO専用エンケイ製19インチアルミホイールを採用することで操舵初期のレスポンスとコーナーでの接地性を向上し、コーナリング性能を高めています。
この高性能タイヤにあわせて、サスペンションとスタビライザーに専用チューニングも施しており、旋回時のロールを抑えつつ、起伏のある路面でも追従性を保ち限界域まで安心できる車両安定性を提供します。
その他、ブレーキには耐フェード性に優れる摩擦材を採用したほか、専用タイヤとブレーキパッドに合わせて「アンチロックブレーキシステム(ABS)」の制御を見直し、制動距離を短縮。
また、「ビークルダイナミクスコントロール(VDC)」は、スタビリティの向上にあわせた専用チューニングを施すことで、限界走行時でも性能を発揮できるよう最適化しています。
このように様々な部分までこだわったスカイラインNISMO Limitedですが、日産によれば、すでに抽選によって購入者が決定済みだと言います。
しかし、日産販売店には現在も問合せが来ているようです。首都圏の販売店は次のように話しています。
「去年発売したスカイラインNISMOも多くの反響がありました。
それに比べれば、スカイラインNISMO Limitedはそこまで多くのお問合せはない印象です。元々の台数が少ないことや価格が950万円近いことなどが要因だと思います。
それでも問合せをいただくお客様からは『1番良いスカイラインが欲しい』という声を頂きます。
またすでに抽選により購入者は決まっていますが、最近でも『申し込みはまだ間に合う?』『台数が増えることは無いのか』などの問合せを頂きます」
また中部圏の販売店は次のように話しています。
「スカイラインNISMO Limitedの抽選申し込みは2023年9月4日で締め切っております。
しかし現在でも度々、購入に関する問合せをいただくことがあります。
それらのお問合せでは『2024年夏に発売を予定』という部分が印象に残っていたことで、『まだ買える』と思われている人が何名かいらっしゃいました。
また昔からのスカイラインファンからのお問合せも多く、『キャンセルがあったら教えて欲しい』という声もありました」
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なお今回のスカイラインNISMOとスカイラインNISMO Limitedについて日産は「パフォーマンス・セダンとしてのロー&ワイドなスタンスによる圧倒的な存在感や、NISMO専用のエンジンと加速チューニングが、『スカイラインGT』の集大成ともなる走りと佇まいを実現しています」と説明しています。
いくらレトロだの手組みだのと言っても、R34までの基本コンセプトを蔑ろにしているR35からのスカイラインは、名ばかりのそれに過ぎない。R34開発に携わったメンバーを呼び戻し、先祖帰りをいとわないスカイライン開発を願うばかりである。