名車マニアも魅了するダムド・ジムニーシエラ新作「little 5./little Δ.」のテーマは“ヨーロピアン マスターピース”だ!【PR】
レトロなスタイルとおしゃれな雰囲気のカスタムパーツを手がけるDAMD(ダムド)。東京オートサロン2024では、赤と青のボディカラーをまとったカスタムジムニーシエラの最新デモカーが大きな注目を集めていました。そこで今回は、発売が待たれるJIMNY SIERRA「little 5.(リトル・サンク)」と「little Δ.(リトル・デルタ)」の魅力をチェック。デザイナーによる開発秘話も紹介します!
フレンチ&イタリアンの超名車にささげるダムドの最新ボディキット
神奈川県大和市に本拠地を置くカスタムカー&パーツブランドのDAMD(ダムド)。今回紹介するDAMD JIMNY SIERRA「little 5.(リトル・サンク)」「little Δ.(リトル・デルタ)」は、ダムドが手がける9番目のジムニーシエラ用ボディキットです。
「ヨーロピアン マスターピース」というテーマを掲げた「little 5.」と「little Δ.」。今回ご紹介する2台はデモカーで、市販に向け最終調整中のものです。
「だいぶ遊んじゃいました」と笑うのは、ダムドの企画開発部デザイナーの徳田亮介さん。2台のコンセプトについて「人気車であるジムニーシエラ用ボディキットを数多く手がけてきましたが、今回は新しい風を吹かすべく“ラリー”の世界観を表現しました」と説明します。
その名の通り今回オマージュをささげるのは、フランスの「ルノー5(サンク)ターボ」と、イタリアの「ランチア・デルタ」という、1980年代前後に活躍した往年のホットハッチの2台です。
ルノー5ターボとは1970年代末に開発された、WRC(世界ラリー選手権)のグループBに参戦するためのホモロゲーションモデル(市販車ベースの車両が参戦するモータースポーツにおいて、その競技に参戦するために生産・販売されたクルマ)のこと。
大衆的スモールハッチバックであるFF駆動のルノー5の後部座席を外し、F1からフィードバックしたターボ化技術により160PSにまで高められたエンジンをミッドシップにマウント。やや強引にリア駆動にしてしまうという大胆さで“フレンチ・モンスター”と呼ばれモーター・ファンの心をわしづかみにしたという伝説の名車です。
一方のランチア・デルタは、カーデザインの巨匠ジウジアーロ率いるイタルデザインが造形したラリーマシン。
1987年からWRCのグループAを席巻し、6年連続のマニュファクチャラーズと、4度のドライバーズ・タイトルを獲得。走行性能だけでなく、シンプルな線で構成された美しい造形でラリーマシンの金字塔として今なお絶大な人気を誇ります。
共用パーツでもクルマ特有のポイントを押さえれば“そう見える”仕上がりに
「little 5.」と「little Δ.」を見比べて驚かされるのが、各車専用のパーツはフロントグリル周りのみで、フェンダーやバンパーなどは共用だということです。
徳田さんによれば「当時のクルマのバンパー形状のデザインは、意外と共通したシルエットを持っている」ため、そのクルマ特有のポイントを押さえれば“そう見えてしまう”のだとか。
サンクとデルタという異なるシルエットを持つ両車どちらとも、オマージュを高いレベルでまとめたダムドの造形センスには脱帽です。
開発は「little 5.」からスタートし、ルノー5ターボ最大の特徴である、ボディとつながった大型のブリスターフェンダーを最初に構築したのだそうです。
「ラリーという壮大な世界観をより広い視野で表現したかったので、同時に2機種出すと決めていました。そこで、スクエアボディのジムニーシエラで表現できる、ラリー文脈を持つホットハッチの名車は何かと考え、ルノー5ターボにたどり着いたんです」(ダムド デザイナー徳田さん)
「little 5.」のフロントグリルのデザインハイライトは、ビンテージ感あふれるカッティングを入れたアウターレンズに「little G.」の縦型LEDを組み合わせた角目2灯仕様のライト周り。
一方「little Δ.」のグリルは、外側がヘッドランプ、内側がスモールランプという配列の丸目4灯仕様。純正では丸目の外側にあるウインカーをライト下に移動させることで、バランスのとれたレイアウトとなっています。
どちらのグリルも「ジムニー」にも装着できるよう、軽自動車規格の全長に収まるようにミリ単位の調整を経て完成し、光軸をネジで調整できるのでもちろん車検にも対応。「フロントグリルには時間をかけました」という徳田さんのコメントを裏づけるかのようなハイクオリティーとなっています。
なお、グリルとフェンダーの合わせ目の寸法は純正と同じ。つまり、純正に「グリルだけ」でも「フェンダーだけ」の組み合わせでも使うことができるというわけです。
「カスタムはオーナーの数だけあります。専用設計ならよりつながりのあるデザインにはできますが、アレンジのしやすさや使い勝手の余白は大切にしたかったんです」と徳田さんが言うように、カスタムの自由度を広げる配慮がされているのも、これまでのダムドらしさを継承しています。