カワイイだけじゃない!? 新型軽SUV 三菱「デリカミニ」はライバルとどこが「違う」のか【試乗】

SUVテイストの軽スーパーハイトワゴン、三菱の新型「デリカミニ」は、2023年5月25日の発売開始時点で約1万6000台の受注予約を集めるなど好調な立ち上がりをみせています。公道試乗の印象など交えながら、その人気の秘密について探ります。

試乗で実感する決定的な違いは「走り」にアリ

 新型デリカミニに試乗してみると、なるほどコストや手間をかけてまで、大径タイヤを履かせたかった理由に納得できました。

砂利道を走行しても「安心」! しなやかな走りのチューニングが施されていた三菱 新型「デリカミニ」(ターボ車/4WD)
砂利道を走行しても「安心」! しなやかな走りのチューニングが施されていた三菱 新型「デリカミニ」(ターボ車/4WD)

 まず舗装路で感じる安定感や乗り心地のよさが、砂利道に入ってもまったく損なわれず、余裕を持って運転できます。

 ガタガタとした振動も大きなノイズも少なく、ステアリングフィールがゆったりしているのも特徴的。

 ギャップでいちいち修正舵を当てなくても、しなやかに道なりに走っていけて悠々とした気持ちになってきます。

 これなら、長い時間のドライブでも疲れにくいだろうと感じました。

 タイヤによって車高が上がったのは10mm程度とのことですが、それでも雪道などでは有利になるのは間違いなく、4WD性能と合わせて頼もしい相棒になるはず。

 対して、心配した燃費への影響はほとんどなく、WLTCモード燃費でターボモデルが17.5km/L、自然吸気モデルが19.0km/Lで、これはルークスの4WDと変わらない燃費となっています。

 デリカという三菱の顔ともいえるモデルの名に恥じないよう、思いっきりこだわったデザインと、スーパーハイトワゴンきってのタフな走破性を与えられた新型デリカミニ。

 ライバルとは決定的に違う1台の誕生です。

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