カワイイだけじゃない!? 新型軽SUV 三菱「デリカミニ」はライバルとどこが「違う」のか【試乗】
こだわりスゴすぎ! デリカミニのデザイン「3つ」の見どころ
新型デリカミニ開発チームの気合を感じたデザインのポイント、1点目は、半円形のLEDポジションランプを内蔵したヘッドライトです。
ここはフロントフェイスの印象を決定する大事な部分で、怖い印象を与えたり、逆にかわいすぎる印象にならないように、半円の丸みを1mm単位で調整しながらベストな半円を作り上げたそう。
デリカミニの化身として公式キャラクターとなっている「デリ丸。」と同じく、かわいいけどかわいすぎない絶妙なフロントフェイスになっていると感じます。

2点目は、そうした絶妙な表情を作りつつ、タフさやギア感のキモともなっている、前後バンパー下にプロテクト感のあるスキッドプレート形状を採用したり、新世代三菱デザインの象徴でもある「ダイナミックシールド」を立体的に表現したりと、SUVらしさ、三菱らしさもしっかりと融合していること。
これは、軽自動車のサイズで盛り込みすぎるとフレンドリーさがなくなってしまい、とくに女性から「自分が乗るイメージがわかない」と敬遠されがちだった先代「ekクロススペース」の反省も踏まえているそう。
3点目は、SUVらしいハイリフト感を演出しているブラックのホイールアーチ。
これは登録車なら樹脂パーツを装着するところですが、サイズ制限の関係で難しいため、手間がかかる塗り分け塗装を行なっています。
当初は生産現場から、量産の軽自動車でそこまでの手間はかけられないから、ここはステッカーにしてくれと突っぱねられたところを、何度も議論し試作を繰り返し、ようやく実現したとのこと。
デザインチームの情熱に、生産現場が応えた形で実現した“デリカらしさ”でしょう。
しかもよくよく塗り分け部分を見てみると、ブラックの部分が上かと思いきや、ボディ側が上。
これは、ブラックの部分が上になってしまうと、そこにホコリなどが溜まりやすくなるのを防ぐためだというのは、まさに「そこまでやるか!」なポイントでした。
ボディカラーにも、デリカミニのコンセプトに合わせて新開発したアッシュグリーンメタリックをはじめ、2トーンが6色、モノトーンが6色の計12色が揃い、さらに魅力を引き立てています。
そしてこうした「見た目のこだわり」だけでなく、走りの面でもデリカらしさを出したいと、「そこまでやるか!」なエピソードがあります。

































































