無料トンネルで大幅短縮! 伊豆縦貫道「河津七滝~河津逆川」が19日開通 夏に本領発揮!

伊豆縦貫道の河津七滝IC~河津逆川IC間が2023年3月19日に開通します。

夏の大型車通行規制区間を回避

 伊豆縦貫道の河津七滝(ななだる)IC~河津逆川IC間3.0kmが、2023年3月19日に開通します。

伊豆縦貫道の河津七滝IC付近。2022年11月撮影(画像:国土交通省中部地方整備局沼津河川国道事務所)
伊豆縦貫道の河津七滝IC付近。2022年11月撮影(画像:国土交通省中部地方整備局沼津河川国道事務所)

 伊豆縦貫道は、静岡県の伊豆半島を南北に貫く延長約60kmの高規格幹線道路です。沼津市の沼津岡宮ICから下田市の下田IC(仮称)までを結びます。

 今回開通するのは、そのうち天城峠を越えた先の河津七滝IC~河津逆川IC間です。通行は無料。道路は2車線(片側1車線)で整備されます。

 ここを走る現道の国道414号は天城峠から下田に至るルートですが、道幅が狭いうえに小さなカーブが多く、対向車とすれ違うのも難しい山道となっています。夏期は大型車の通行規制区間にもなっており、観光バスなどは迂回を強いられている状況です。

 今回の開通区間は3kmと比較的短いですが、国土交通省中部地方整備局沼津河川国道事務所によると延長1884mの河津桜トンネルで近道できるようになり、夏期の大型車通行規制区間が回避可能に。さらに土砂崩れなどによる通行止めリスクも減少するといいます。所要時間は、現在より13分ほど縮まる見通しです。

※ ※ ※

 伊豆縦貫道は現在、沼津岡宮ICから伊豆中央道を挟んで伊豆市の月ケ瀬ICまでが開通しています。

 道路は大半が2車線(片側1車線)で、途中の一部区間は通行が有料です。東名高速の沼津ICや新東名高速の長泉沼津ICとも接続し、東京・名古屋方面から修善寺・西伊豆・河津・下田方面へのルートとしても機能しています。

 なお、伊豆縦貫道の未開通区間で事業が進んでいるのは、函南IC~函南IC(仮称)間1.9kmと、今回開通する区間から先の河津逆川IC~下田IC間9.5kmです。

“天城越え”で険しい区間となる月ケ瀬IC~河津七滝IC間21.6kmは「調査中」区間ですが、このうち峠手前の月ケ瀬ICから茅野IC(仮称。伊豆市湯ケ島)までの5.7kmは、2023年度の新規事業化に向けて検討が進んでいます。

【地図】伊豆縦貫道の開通区間を地図で見る(14枚)

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