もしかして…「全員ETC」じゃないとだめ? 現金NGも増加中! 将来的には「現金払い」ができなくなるのか
ETC専用に誤進入したらどうする?
ETC専用化で、さまざまなメリットがあることが確認できた一方で、解決しなければならない課題もあります。
専用化の問題点のひとつに非ETC車の誤進入対策が挙げられます。
現時点(導入時から当面)では、誤進入車は設けられているサポートレーンに誘導され係員が連絡先(免許証)を確認するか、カメラによるナンバー読み取りによって後日支払いする方法が挙げられます。
また、ETCカードを持つことができないユーザーがいることも、ETC専用化の問題点として挙げられます。
高速道路を使う機会が滅多になく「車載器の費用がもったいない」「ETC割引の恩恵が良くわからない」といった理由で装着しないユーザーもいるようです。
そのほかにも、諸事情によりクレジットカードを作ることができないユーザーもなかにはいます。
ETCカードはクレジットカードに付帯されているケースが多く、クレジットカードが作成できないユーザーは、そこにハードルの高さを感じているのかもしれません。
しかし、クレジットカードを作ることができない人向けにデポジット(保証金)制のETCカードとして「ETCパーソナルカード」というものがあります。
これは、高速道路の通行料の支払いのみに利用できるカードで、入金額の80%まで通行料として利用でき、指定した金融機関口座から1か月単位で引き落としされます。

ロードマップにおいてもこのETCパーソナルカードの利用環境の改善を目指すことが記され、今後限度の引き下げが期待できます。
ETCパーソナルカード事務局の担当者は「一般的なクレジットカード会社のような審査はなく、基本的にすべてのユーザーが登録できる仕組みになっています」と話します。
現住所の確認が取れることと、銀行口座が設定されているといった2つの条件を満たせば、カードの発行ができるようになります。
ETC専用化の問題点はいくつかありますが、高い利用率、感染症防止、コストダウンを背景に、ドライバーの利便性を高めるべくETCの普及をさらに推し進めようとしている様子が伺えます。
※ ※ ※
ETC専用化には超えなければいけない問題があるものの、そのメリットは大きく、2026年に向けてさらに専用化は進んでいくことが予想されます。
ETC車載器の搭載・ETCカードの使用がなければ高速道路が利用できなくなる日は近いかもしれません。
Writer: くるまのニュース編集部
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