渋滞時の「先頭合流ズルい」は勘違い! NEXCOが勧める「ファスナー合流」のやり方は? 年始最大「55km」渋滞も
高速道路やバイパスの合流時に先頭まで行ってから合流することに対して「ズルい」「マナー違反」という声が聞かれますが、NEXCO各社では渋滞時の先頭合流「ファスナー合流」を推奨しています。
年末年始の高速道路は激混み!?「ファスナー合流」で渋滞緩和を
年末年始の高速道路は、帰省ラッシュや旅行への利用によって毎年交通量が多く、場所によっては渋滞している様子も見られます。
そんな高速道路の渋滞を緩和するためには「ファスナー合流」が推奨されています。ファスナー合流とはどのような合流方法なのでしょうか。
長距離移動で渋滞にハマってしまうのは多くの運転手にとって避けたいものでしょう。
高速道路の渋滞は発生しやすいポイントがある程度決まっており、トンネル内や上り坂、、合流ポイントに加えてサグ部(下り坂から上り坂に変わるV字部分)などが挙げられます。
高速道路には、一般道路やパーキングエリア/サービスエリアからの合流ポイントが多数存在しており、本線合流直後の車速が比較的ゆるやかであることに加え、本線の車両が合流車両に合わせて急ブレーキを踏んだり、減速したりすることもあることから、渋滞が発生しやすくなっているのです。
そんななかNEXCO各社は、合流ポイントでの渋滞を緩和させる運転方法のひとつとして、「ファスナー合流」を推奨しています。
ファスナー合流とは、その名の通り、ファスナーのように本線と加速車線の車両が1台ずつ交互になるかたちで合流していく合流方法です。
例えばNEXCO中日本は、「ファスナー合流へのお願い」として、ユーザーに次のように協力を求めています。
「インターチェンジやジャンクション、サービスエリア・パーキングエリアなどから高速道路の本線に合流する箇所では、渋滞が発生しやすくなります。
このような場所で渋滞が発生している時は、加速車線の先頭まで進み、ゆずりあいの精神で1台ずつ交互に合流する『ファスナー合流』にご協力をお願いいたします」
渋滞の原因のひとつには、本線を走行するクルマの減速が挙げられます。
1台が減速し、後続車との車間距離が徐々に狭くなることが、慢性的な渋滞へつながっているのです。
前述のトンネル内や上り坂、そして合流ポイントでは、ドライバーの心理的な問題や道路の構造上の問題からクルマの車速が落ちやすく、渋滞が起きやすい箇所になっています。
ファスナー合流では、本線車両が無理に車速を落とす必要もなく、加速車線の車両も加速したスピードをそのまま保った状態で比較的双方にとってスムーズに合流することが可能です。
NEXCO中日本の担当者について「もっとも安全でクルマの流れを極力妨げない方法です」と説明しており、渋滞緩和だけでなく、接触事故などの危険性を考えたときにも有効的な方法であると話します。
高速道路の合流ポイントでは、ファスナー合流を思い出し、1台ずつ合流ができるように意識してみるのが良いです。
また、ファスナー合流が難しい状況の場合には、安全に配慮して、加速車線のクルマがスムーズに合流できるよう進路をゆずるように心がけましょう。
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