フォグランプは何のため? 「霧(フォグ)」出てなくても点灯してイイの!? 誤った使い方が「違反」のケースも
霧などの悪天候時に使用する「フォグランプ」ですが、不必要な点灯はまぶしく迷惑なばかりか、取締りの対象となる場合もあります。今回はフォグランプの正しい使い方について紹介します。
「フォグランプの設置」の保安基準とは
大雨や霧、吹雪などの悪天候時に視界確保の手段として便利なフォグランプですが、設置することでクルマの外観もスタイリッシュに見えることから、ドレスアップアイテムとしても人気を集めています。
しかし一方で使用条件に合わないフォグランプ点灯で走行しているクルマを見かけますが、これが違反となるケースもあるといいます。
![悪天候下で「前照灯(ヘッドライト)」(上)の補助をするのが「フォグランプ」(下)の役割です[画像はイメージです]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2023/12/20221212_FogLamp_000.jpg?v=1670838888)
そもそもFog(フォグ)とは「霧」「もや」「濃霧」を指します。
霧(フォグ)や悪天候ではないのに前方のフォグランプを点灯していたり、先行車がリアフォグランプを点灯していて眩しいといったケースがあります。
国土交通省が定める道路運送車両法では、フォグランプの正しい取り付け位置や数について保安基準が明記されています。
新車購入の際にフォグランプを取り付けている場合は、当然基準適合をパスしたものが販売されていますが、後付けで取り付ける場合は、保安基準を満たす必要があります。
道路運送車両法の保安基準では、フロントのフォグランプを「前部霧灯」、リアフォグランプを「後部霧灯」と和名での記載になっています。
前部、後部ともにフォグランプの保安基準にはそれぞれ細かい基準が定められています。
例えば点灯色では、フロントは白色もしくは淡黄色でかつ左右同色であること、リアは赤のみです。
また前後ともに2個以下であることや、取り付けの高さ、位置などが定められているほか、明るさ(光度)や照射する向きなど細かく決まっています。
カー用品店やネット通販などでフォグランプを購入し、自身で基準に合わせて設置することは難しいため、取り付けはプロに依頼するのが望ましいでしょう。
また、購入する際のフォグランプは「車検適合品」であるかについても確認が必要となります。
光が強すぎる場合は他の交通に迷惑であるばかりか、車検にも通らない可能性があるからです。















