57年ぶり名車復活!? 斬新「ミッドシップスポーツカー」登場! “ホンモノ志向”の流麗デザインに「ホンダ製エンジン」搭載! “打倒フェラーリ”の伝説的マシンがトヨタ「MR-S」ベースで蘇る! アートレーシング「ART GT Mark1」実車展示!

2026年2月に開催の「ノスタルジック2デイズ2026」に出展したアートレーシングが、イベント内でフォード「GT40」の高精度レプリカ「ART GT Mark1」を展示しました。実車とほぼ同寸のボディや徹底した作り込みで来場者を驚かせた1台の魅力を紹介します。

ディテールのみならずボディサイズもほぼ実車どおり!

 2026年2月21日・22日にパシフィコ横浜(横浜市西区)で開催された「ノスタルジック2デイズ2026」には、カスタムカーの製作を手がける「アートレーシング(Art Racing)」が出展し、フォード「GT40」のレプリカを展示しました。

 名車の中には生産台数が極めて少ないものや、そもそも一般販売されなかったものもあり、基本的に「手に入らない」クルマも少なくありません。

 そうしたクルマに乗る方法のひとつとしてレプリカモデルが存在しており、ノスタルジック2デイズでも毎年数台が展示されています。

 とはいえ、レプリカといってもその完成度はさまざまです。通常はベースとなる車両が存在しますが、外観の一部にベース車の面影が残っていたり、実車とサイズ感が異なっていたりすると、いかにもレプリカ然とした印象になりがちです。

 しかし、アートレーシングが同社ブースに展示したGT40レプリカ「ART GT Mark1」は、その低さと全長・全幅のバランス、各部のディテール、ボディの曲面に至るまで、どう見ても本物と見紛うほどの完成度を誇ります。

ボディサイズやディテールまで忠実に再現されている
ボディサイズやディテールまで忠実に再現されている

 さらに驚くべきことに、ボディ形状やサイズは実物のGT40とほぼ同一とのこと。そのため、来場者の中には「本物だ」と思い込む人もいたほどです。

 ちなみにベース車は、トヨタの2シーターミッドシップオープンカー「MR-S」です。しかし内外装のどこにも、その面影を見いだすことはできません。

 ベース車のパーツが残りやすいフロントウインドウには、英国から取り寄せたGT40と同型のガラスを使用。

 ルーフの一部を含めて横方向に開くドアや、高く幅広いサイドシルも忠実に再現されています。

 車内にもMR-Sの面影は一切なく、横一列に並ぶ多数のメーターを収めたダッシュボードが造り込まれています。

 ボンネットやエンジンフードの開閉方式も、実車と同様であることは言うまでもありません。

 この展示車は、昨年開催された「ノスタルジック2デイズ2025」でガルフカラーに塗装されていた個体を、オーナーの要望により青へと塗り替えたもの。

 さらに、ホンダ「オデッセイ」用の直列4気筒エンジン「K24A型」へ換装されています。給油タンクも実車同様フロントへ移設され、フューエルコックも実際に使用可能とのことです。

 GT40は、映画「フォード vs フェラーリ」にも描かれているとおり、「打倒フェラーリ」を掲げて開発されたレーシングマシンで、1966年から1969年までル・マン24時間レースを4年連続で制覇した伝説的名車です。

 生産台数はマークIからマークIVまでを合わせて約130台。そのうち市販モデルはさらに少数にとどまります。

 そして「ART GT Mark1」は、なんと市販モデルとして販売されています。価格(消費税別)はベーシックモデルで1680万円から。購入者の希望に応じて、展示車のような多彩なカスタムにも対応可能です。

 決して安価とは言えませんが、この価格であのGT40の世界観を体験できると考えれば、まさに夢の実現と言えるでしょう。十分にその価値はあるのではないでしょうか。

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Writer: 遠藤イヅル

1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。

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