フォグランプは何のため? 「霧(フォグ)」出てなくても点灯してイイの!? 誤った使い方が「違反」のケースも

「フォグランプの必要性」と正しい使い方

 道路交通法の第52条には以下のように規定されています。

「車両等は、夜間(日没時から日出時までの時間をいう。以下この条及び第六十三条の九第二項において同じ。)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。政令で定める場合においては、夜間以外の時間にあつても、同様とする」

リアフォグランプは、霧など悪天候により視界が妨げられている状況においてのみ使用が推奨されています[画像はイメージです]
リアフォグランプは、霧など悪天候により視界が妨げられている状況においてのみ使用が推奨されています[画像はイメージです]

 これは、夜間には前照灯(ヘッドライト)、車幅灯(スモールランプ・ポジションランプ)、尾灯その他灯火を点灯せよ、ということを表しています。

 フォグランプは原則、霧の時に点灯して使用する「補助灯」であり、上記の前照灯やその他灯火などには該当しません。

 ヘッドライトを点灯せず、夜間にフォグランプだけ、もしくはスモールランプとフォグランプだけで走行することは違反行為となるのです。

 無灯火走行で取り締まられた場合、違反点数1点と反則金6000円(普通車)の罰則が適用されます。

※ ※ ※

 フォグランプは霧の時以外にも、視界が妨げられている次のような状況においての使用が推奨されています。

 ひとつは豪雨でワイパーだけでは前方が見えにくい時、もうひとつは吹雪で前方が真っ白になっている時です。

 そんなフォグランプの正しい使い方は以下のとおりです。

 まず使用できる条件としては、上記の通り視界制限がある場合に限ってフォグランプを点灯します。

 その際、フォグランプは必ず下向きのヘッドライトと同時に使います。

 そして状況が変わり視界が確保できるようになったら、すみやかにフォグランプを消します。

 スイッチに触れてしまったり消し忘れてしまったまま、フォグランプを点灯させてしまっている可能性もあります。

 運転席メーターパネル上にフォグランプのマークが点灯していないか確認し、消し忘れがないか定期的にチェックする必要があります。

 夜間は視界の確保が安全運転に欠かせません。マナーを守って気持ちの良い運転を心掛けることもドライバーの義務といえるでしょう。

【画像】「うっかり違反」防ぐにはどうする!? フォグランプ・ヘッドライトの正しい知識をチェック(14枚)

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