日産 新型ミニバン「セレナ」全面刷新! 新「e-POWER」だけじゃない「やっぱりいいね!」なポイントとは【試乗】
日産は主力ミニバン「セレナ」をフルモデルチェンジし、2023年春(ガソリン車は今冬)より発売します。そんな新型セレナのテストコース試乗がさっそく実現しました。
歴代モデルで受け継がれた外観の印象を刷新した新型「セレナ」
日産は2022年11月28日、主力3列シートミニバンの「セレナ」を6年ぶりにフルモデルチェンジしました。本モデルで6代目となります。
2023年春の発売に先駆け、第2世代e-POWERとプロパイロット2.0を搭載した新型セレナを、テストコースで速攻試乗した印象をお届けします。
今や2リッター級5ナンバーサイズのミニバンは、日本だけで売れるクルマになってしまいました。
グローバルでの生産効率を考えれば統廃合したいところですが、国内市場でけっこうな台数になるため、あっさり止めるワケにもいきません。
かといって、新しいプラットフォームを開発して投入出来る余裕を持っているのはトヨタだけです。
そんなことから日産とホンダは、先代と同じプラットフォーム(車台)を改良しながら使い続けています。
なかでも日産のセレナは、2005年にデビューした3代目モデルから長らく、基本のプラットフォームは共通です。
遠くから歴代セレナのボディシルエットを見ても、全く同じだということに気付くことでしょう。
日産もそう考えたのでしょう。新型(6代目)を開発するにあたり、先代のイメージを改めたかったようで、ボンネットやAピラー回りの雰囲気を変えてきました。
筆者(国沢光宏)の印象では、遠くから見ると「ビアンテ」(絶版になったマツダのミニバン)のようです。
この件、デザインと関係の無い開発部門の人に伝えたら「そうですよね~」と苦笑されましたが、ボディカラーによっては、横から見ると本当にビアンテそっくりに映ります。
ということで新型セレナのデザインについていえば「可も無く不可も無く」といったところ。ファミリーユースのミニバンとして考えたら、無難な仕上がりだと思います。
新型ステップワゴンのようにデザインの方向性を大きく変えた結果、売れゆきに伸び悩むより良い選択だと考えます。
インテリアは、窓が大きく広そうに映る割に、シートに座ってみるとなぜかゆとりを感じさせません。
シートそのものの横幅や座面長が小さく、座ると落ち着きかない感じに。体格の良い人はシートに座ると「あらら、ちっちゃいですね!」となりそうです。
といっても、小柄な人なら気にならないレベルだと思います。
このあたりは2005年の3代目セレナから引き継いでいる性格のようで、おそらく2002年くらいに開発されたであろう基本設計が受け継がれているのだと思われます。
新世代の基準で作られたトヨタ 新型「ノア」「ヴォクシー」などより、小柄なユーザー層を想定しているのかもしれません。
このあたりは乗る人の体格によって印象も違うでしょう。ディーラーでクルマをチェックするときに評価して頂きたいところです。
もちろん決定的に狭いということなどありません。むしろ日産のリリースによれば「ミニバンクラスNo1の室内の広さ」と記されています。
リリースにウソを書くはずはないので、室内寸法はノアやステップワゴンを凌ぐのでしょう。
なお新型セレナでは、従来型で高い評価を得ている上下2分割の「デュアルバックドア」も引き続き採用しています。
顔が小さいね・・・どうなんだろう・・
フェンダーが無理やり内側に入り込んでるね・・・
なんだか笑っちゃうレベル
好き嫌いがはっきり出るかもね・・・
未だにステップワゴンがデザイン原因で売れてないとか頑張ってて笑える