海外の「激安タイヤ」侮れない!? 信用できる「お墨付きタイヤ」とは 売れ行き好調な「海外タイヤメーカー」事情
アジアンブランド&中国資本タイヤメーカーの飛躍が著しい
最近増えている中国生産のタイヤでいえば、タイヤを作る機械は最新タイプです。
技術開発面でも、すでに日欧米から技術者が入っている(流出している)ため、安いから品質的にダメということにはなりません。
![タイヤ交換の様子[画像はイメージです]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2018/11/20181107_tire_hokan_001.jpg)
具体的にいえば、イタリアに本社を持つ「ピレリ」は、いまや中国資本のタイヤメーカーです。
ピレリは、F1(フォーミュラワン)やWRC(世界ラリー選手権)といった世界トップのモータースポーツにタイヤを供給する技術力を誇っています。
ピレリが開発し中国工場で作ったタイヤであれば、安価であっても一定の性能は持ちます。
さらに韓国の「クムホ」や「ハンコック」、台湾の「ナンカン」や「フェデラル」などは、日本のタイヤメーカーが技術のベースになっており、こちらも世界に向け厳しい走行環境に対応したモータースポーツ用タイヤを供給しています。
冬用のスタッドレスタイヤ技術についても、日本の技術者が移籍するなどして侮れない性能を持っています。
ハンコックはメルセデス・ベンツの純正タイヤに指定されるレベルに達しており、それと競うクムホの品質も急上昇しました。
そのほか、アメリカの「クーパー」や、欧州地盤の「ミネルバ」、イギリスの「ダヴァンティ」、シンガポールの「レーダー」といった各国のタイヤメーカーが表舞台に登場してきています。
さらに日本メーカーの海外工場で生産している海外向けブランドのベーシックタイヤまで流通しており、もはやタイヤ選びは混沌とした状況なのです。

















