違うワン! トヨタ新型「犬顔ミニバン」実は”犬仕様“意識して「ない」!? 「シエンタ」開発者の回答とは
2022年8月23日にフルモデルチェンジが発表され3代目となったトヨタ「シエンタ」。CMや公式サイトなどに「犬」を多く起用していますが、実際にメーカーとして犬を意識した部分はあるのでしょうか。開発者に聞いてみました。
「犬」感強調のシエンタ、犬を意識したところは「なし」?
2022年8月23日に、トヨタは3代目となる新型「シエンタ」を発表しました。
約7年ぶりのフルモデルチェンジとなった新型シエンタですが、CMや公式サイトに「犬」を起用し話題となっています。そんなシエンタは「犬」を意識して作られたクルマなのでしょうか。
シエンタは、2003年に初代モデルが登場したファミリー向けのコンパクトミニバン。2015年には2代目モデルが登場し、環境に配慮したハイブリッド車やアクティブユーザー向けの2列シート車を設定するなど幅広いユーザーに対応するモデルとして人気を博してきました。
今回発表された3代目となる新型シエンタは、「扱いやすい5ナンバーサイズ」「最新の安全・安心装備」「低燃費」「お求めやすい価格」という魅力はそのままに、初代からの「使い勝手の良い室内空間」が一層磨き上げられました。
全長、全幅を変えることなく、大人7人がしっかり乗れる室内空間を確保。なかでも、利用頻度の高い2列目シートまわりの空間設計を見直し、広々とした足元スペースやヘッドクリアランスを実現しています。
エクステリアはコーナー部を丸くしてコンパクトに見せ、取り回しの良さにもつながるシカクマルシルエットが採用されています。また、大きなサイドプロテクションモールが取り付けられるなど、さまざまなシーンで気兼ねなく使えるツール感溢れたデザインに仕上がっています。
インテリアのデザインにも、エクステリアと同様の「シカクマル」モチーフが取り入れられ、可愛いらしいデザインになっています。
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そんな新型シエンタですが、発表イベントがおこなわれたのは、愛犬と一緒に楽しめる特設スポット「SIENTA DOG PARK」。TVCMにタレント犬の「ちょうじゅうろうくん」を出演させたり、公式ページにも犬とクルマが混ざったようなキャラクターを起用するなど、「犬」感を積極的に強調しています。
その影響もあってか、ユーザーからは、フェイスデザインが「犬っぽい」との評価も多く、「犬顔ミニバン」とも呼ばれ親しまれているようです。
では、シエンタは実際に「犬」を家族として迎えているユーザーに向けてクルマ造りがおこなわれていたり、犬を意識したデザインをしたりといったことはあるのでしょうか。
新型シエンタの開発責任者であるトヨタ自動車 Toyota Compact Car Company TC製品企画 ZP 鈴木 啓友氏に聞いてみました。
「犬のためにクルマの『寸法』を決めたなどということはありません。基本的には、子育てファミリーが使用することを中心に想定し開発したクルマです。
ですが、家族ごとにはいろいろな生活形態があり『ペットと一緒に過ごせること』が形の一つとしてあるのも事実です。
新型シエンタの発表会場でも、ペットを飼われているご夫婦が、ケージが入るのかどうかを確認されたりすることも多くみられました。
ペットは『家族の相棒』です。ではシエンタは何?かというと、これもやはり『家族の相棒』を目指していて、そこがある意味共通点といえるかもしれません。
家族の相棒となるペットは、親しみやすさや友達感覚、いつも一緒にいられること、一緒にいてくつろげること、癒されたりすることなどいろいろな要素を持っています。そんなところは新型シエンタの開発コンセプトと被るところです。
今のトヨタ車・レクサス車はすごくシャープなデザインなのに対して、新型シエンタはもっと親しみやすく、可愛がってもらえるようなコンセプトを持っているかなと思っています。
犬が家族であるように、シエンタもなくてはならない存在になってほしいと願っています」
新型シエンタは、特別に犬を意識した設計やデザインというわけではありませんが、犬同様「家族の相棒」として迎えてもらえるような商品設計がおこなわれているようです。
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