「大野油坂道路」開通一部繰り下げ トンネル工事が難航 計画進む「東京・名古屋~福井」最短ルート
中部縦貫道を構成する国道158号バイパス「大野油坂道路」の開通見通しが示されました。一部区間はトンネル工事の難航により開通時期が繰り下がるといいます。
北陸道と東海北陸道を東西に連絡
国土交通省近畿地方整備局福井河川国道事務所は2022年4月、福井県内で建設を進めている「大野油坂道路」の開通見通しを明らかにしました。
大野IC~勝原IC間10.0kmは2022年度中、勝原IC~和泉IC間9.5kmは2023年秋、和泉IC~油坂出入口間15.5kmは2026年春の見込みです(未開通区間のICは仮称)。
大野油坂道路は国道158号のバイパスで、中部縦貫道を構成する地域高規格道路(自動車専用道路)の一部でもあります。
計画延長は35.0kmで、すでに開通している永平寺大野道路と油坂峠道路と接続し、これらの道路とともに北陸道と東海北陸道を東西につなぎます。
この整備により、中京圏~北陸の新たなルートになるほか、首都圏~福井の最短ルートとしても期待できます。
今回予定が変わったのは、勝原IC~和泉IC間です。これまでは「2022年度」とされてきましたが、2023年秋に繰り下がりました。
同区間にある荒島第2トンネル(延長4983m)では、断層帯が存在しているなど地山状況が悪く、掘削工事が難航していたといいます。
同トンネルは4月15日時点で4361m(約88%)の掘削が完了。そして今後の地山状況が概ね把握できたことから、本坑掘削は2022年秋に完了する見込みです。
その後、付属物や塗装などの工事を経て、2023年秋の開通を目指すとしています。
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