商用バンの絶対王者! トヨタ「ハイエース」はなぜ人気? 仕事だけじゃなく趣味でも愛用者が多い訳とは
箱型で見切りのいいボディと広い車内空間が魅力
各世代に魅力があるハイエースですが、最大の魅力は他車を圧倒するほどの広大な車内空間です。
もっとも小さいといわれる4ナンバーの「標準ボディ」でも、2列目シート以降の荷室長が1.8mあり、2列目シートを跳ね上げれば長さは3mにもなります。
これが「スーパーロング」になると3.5mを超え、リアホイールハウスの出っ張りも小さめなので、仕事で使う道具のみならず、マウンテンバイクや釣竿、サーフィンのロングボードも楽に積載可能。キャンプ道具を載せるにも普通の乗用車なら工夫が必要ですが、ハイエースであればたくさんの荷物を余裕で積むことができます。
また、ほかのクルマではキャリアなどで車外に載せるしかない長尺物を、車内に積むことで雨風にさらされることもなく、防犯の観点からも盗難やいたずらの被害から守ってくれるのは、高額になりがちな趣味の道具を載せるクルマとして最適です。
さらにこれだけの広さがあれば車中泊もしやすく、事前に宿を予約しなくても、思い立ったらすぐに出かけることができるでしょう。
もうひとつの魅力は、カスタムの自由度の高さです。商用車ベースならではのシンプル&頑丈な作りゆえに、荷室を自分の趣味に合わせて好きなようにカスタムできます。
またエアロパーツなどのドレスアップや内装用の実用系パーツまで、非常に多くのカスタムパーツが販売されているのも特徴。
キャンピングカーのベース車両にもできますし、棚などを荷室に設置すれば移動する趣味の部屋にすることもできます。
これだけ人気のハイエースですから中古車市場での人気も高め安定。ということは、リセールバリュー(いわゆる下取り)も期待できます。
ハイエースは専門店も多いので、カスタムしたままでもその価値を正当に評価して下取りしてもらえるなど、高いブランド力も大きな魅力のひとつだといえるでしょう。
また、大きく見えるボディも直線基調のため見切りが良く、かつキャブオーバー特有の構造もあって、一般的なボンネットがあるミニバンと比べて圧倒的に小回りも効きます。
しかも着座位置も高めでアイポイントが高いので、視界が良くて運転もしやすいといわれています。
新車はもちろん、中古車市場でもハイエースは人気があります。中古のハイエースを購入する場合、どのようなことに注意したら良いのでしょうか。
まず注意したいのが2列目以降のシートは(商用車ベースゆえに)座面のクッションも薄めで長距離移動ではちょっと辛い部分も。また使用されるパーツもシンプルで手を加えやすいぶん、とくに足回りにサビが出やすい材質を使用している部分があるようです。
さらに、中古車の場合、タイヤ・ホイールも含めて足回りをカスタムしていることが多く、下回りも鉄のパーツが多用されていることからサビが出やすい傾向があります。
中古車を選ぶときは可能であれば試乗をして、下回りがキレイでカスタムが控えめの車両を狙うのが良さそうです。
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数十万km走っても壊れにくいといわれる頑丈さはハイエースの大きな魅力です。そのため、一度購入すると保有年数が長いともいわれています。
高級セダンのようなラグジュアリーさやスポーツカーなどの運転する楽しみといったものはないかもしれませんが、商用車ベースならではの「道具感」で、仕事の相棒だけでなく趣味のために使用してもハイエースは様になります。
どんな用途にもガンガン使えるところが、ハイエースが長く愛される理由なのではないでしょうか。
盗難車両の王者でもあるって聞きます。中東のテロ組織御用達ですし、どうせ買うなら日産キャラバンの方が心労も少ないのではないでしょうか。
ハイエースについては、救急車のベース車両としても使われているけれど、貨物車ベースだから搬送されている側(急患)としては、寝ていても、振動がひどい。付き添いで乗ったことがあるが、付き添いしている側としても、乗り心地は悪く、振動がダイレクトに響いていた。
ハイエース、キャラバンの商用車以外に選択肢があるのか?