「オートハイビーム」が眩しすぎて不評!? 本当に必要? ヘッドライト自動切り替えの問題点とは
オートハイビームだけじゃない!? LEDバルブで眩しさが倍増?
オートハイビーム自体が悪いとはいい切れないものの、やはり弊害は多いといえるでしょう。
対向車や前走車を認識するとハイビームからロービームに自動で切り替わるわけですが、実際は反応速度が遅く、検知するまでの僅かな時間にドライバーの目に眩しい光が入って危険を感じることもあります。

また、道路の傾斜や舗装状況などによって、眩しく感じるシチュエーションは多そうです。
意外にも平坦な道路というのは少なく、はっきりわかる凸凹は少なくても、道のうねりなどでアップダウンを繰り返すこともあります。それがハイビームだった場合、より遠くまで光が届いてしまうことになります。
さらに、カーブなどが多い山間部の区域などは、前走車が見えなくなるとハイビームに、コーナーを曲がり終えて前走車のテールライトを検知するとロービームにといった切り替えが頻繁に起きます。
とくにブラインドコーナーなどでは急に対向車が現れるため、オートハイビームの切り替えが遅れることもあり、不可抗力とはいえ、目眩し状態になってしまうケースも多々あるようです。
このように、夜間に走行していて対向車や後続車のヘッドライトを眩しく感じることが増えたのは、オートヘッドライトの切り替え遅れが一因となっているケースもありますが、それ以外の原因もあるようです。
栃木県の整備工場に勤務するH整備士に話を聞いてみました。
「オートハイビームを眩しいと感じることが多いのは事実ですが、じつは原因はそれだけではないと思います。
理由のひとつとして考えられるのが、ヘッドライトのバルブをハロゲンではなくLEDを採用する車種が増えたことです。
LEDは当然ながら光量も上がっており、自分が運転している場合は明るいほうが走りやすいのですが、対向車や前走車にとっては眩しさを感じるケースが増えているようです」
対向車や前走車に迷惑をかけているかもしれないと思いつつオートハイビーム機能を使うことをストレスに感じる人もいるでしょう。
また、切り替えが適切におこなわれるのか気になって、運転に集中できないというケースもありそうです。
「もっとも簡単なのは、『AUTO』モードを使用せずに手動でポジションランプとヘッドライト点灯までスイッチを操作することです。
また、特定の手順でレバー類を操作するとオートハイビームは解除できます。機械が進化して便利になってくれるのはありがたいですが、やはり最低限はドライバーでできることはするように心がければ、この問題は解決すると思います」(H整備士)
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ちなみに、ホンダ「N-BOX」のオートハイビーム解除方法は、エンジンがかかった状態でヘッドライトスイッチを「AUTO」モードにし、ウインカーレバーを手前に約40秒引き続けると、メーター内のオートハイビーム表示灯(ヘッドライトのアイコンにAの文字)が2回点滅。その後レバーから手を放すとオフにすることができます。
解除方法は車種によって操作方法が異なりますが、取扱説明書などに掲載されています。オートハイビーム機能が装備されたクルマに乗っている人は、一度確認してみることをお勧めします。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。








































