ハンドルはどこ!? 未来の最上級EV アウディ「グランドスフィア」コンセプト世界初公開

アウディの「スフィア」コンセプト第2弾モデル

 プレミアムプラットフォームエレクトリック(PPE)と呼ばれるプラットフォームは、バッテリー駆動のEV専用に開発されたもので、その技術を最大限に活用しています。

 PPEの重要な要素は、グランドスフィア・コンセプトでは約120kWhのエネルギーを保持するアクスル間のバッテリーモジュールです。車軸の間のスペース全体を使用しているため、フラットなバッテリーレイアウトを実現しています。

アウディ「グランドスフィア・コンセプト」の室内。ドアは観音開き
アウディ「グランドスフィア・コンセプト」の室内。ドアは観音開き

 すでに日本でも発表されているアウディ「e-tron GT」同様、800Vの急速充電に対応しています。これにより、わずか10分の充電で300km以上走行可能なレベルまで充電が可能だといいます。120kWhのバッテリーを5%から80%までするためには、わずか25分といいます。

 アウディのディレクター、アンドリュー・ドイル氏は「グランドスフィア・コンセプトは、アウディが電動化戦略でどこへ向かおうとしているのかという明確な意思表示です。ラグジュアリーセグメントの未来をどのように考え、再構築するかを見ることができるグランドスフィアは、最先端のテクノロジーと次世代のデザイン言語を融合させ、真にエキサイティングなビジョンを生み出しています」とコメントします。

※ ※ ※

 今回登場したグランドスフィア・コンセプトは、3モデルが用意されるアウディの「スフィア」コンセプトカーの第2弾となります。

 2021年8月に登場した電動ロードスター「skysphere concept(スカイスフィア・コンセプト)」は、自動運転のGTが可変ホイールベースの自動運転スポーツカーに変身するという壮大なコンセプトで登場しました。

 そして2022年、第3弾として「urbansphere concept(アーバンスフィア・コンセプト)」が登場します。3モデルのスフィア・コンセプトは、すべてレベル4の自動運転を前提としたモデルとなっており、フォルクスワーゲン(VW)グループのソフトウェア開発シンクタンクであるCARIADと協力、10年後にこの技術を導入することを目指すといいます。

 今回世界初公開されたグランドスフィア・コンセプトに搭載されている技術やデザインは、数年以内に将来のアウディシリーズで再び登場します。技術的な変革と、まったく新しいモビリティの提供において、自動車業界のトップに立つトレンドセッターになるというブランドの主張を示しています。

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