VW新型マルチバン「T7」世界初公開! 初代ワーゲンバスから70年続く伝統のミニバンが激進化

フォルクスワーゲン(VW)商用車部門は2021年6月10日、新型「マルチバン」を世界初公開しました。

最新の安全運転支援システムやデジタル化も充実

 フォルクスワーゲン(VW)商用車部門は2021年6月10日、新型「マルチバン」を世界初公開しました。

2021年6月10日に世界初公開されたVW新型「マルチバン」
2021年6月10日に世界初公開されたVW新型「マルチバン」

 VW「Tシリーズ」は、1950年に登場したワーゲンバス、VWタイプ2(T1)を起源に持つ商用向けのミニバンで、初代登場以来6世代にわたり70年以上も作り続けられている、ヨーロッパを代表する商用車といえます。

 今回6年ぶりとなるフルモデルチェンジをおこない、第7世代(T7)に進化しました。VWのプラットフォーム、MQBを採用した新型マルチバンは、全長4973mm(ロング版は5173mm)×全幅1941mm×全高1903mm、ホイールベースは3124mmと、全長は日本を代表するミニバン、トヨタ「アルファード」とほぼ同じ大きさです。

 先代(T6)よりも全長とホイールベースは長くなりましたが、全高は低められました。これにより空気抵抗係数(Cd値)が向上、燃費を改善して航続距離を伸ばすことに成功しています。

 新型マルチバンは、1985年登場の「T3」までさかのぼるデザインDNAを現在に取り入れているといいます。水平のデザインラインと横基調のフロントマスクはモダンでダイナミックな印象です。フロントにはLEDヘッドライトが標準装備されますが、オプションでマトリクスLEDヘッドライト「IQ.ライト」を選択することもできます。
 
 室内は軽量シートシステムと革新的なテーブルを備えました。最大7席のスペースを持ち、2列目/3列目は従来より最大25%軽量化され、必要に応じてスライドしたり取り外すことも可能です。また2列目シートは180度回転可能。さらに多機能テーブルは中央のレールで前後の座席間を移動させることができ、フロントシートのセンターコンソールとしても使うことができるようになりました。

2021年6月10日に世界初公開されたVW新型「マルチバン」のインパネ
2021年6月10日に世界初公開されたVW新型「マルチバン」のインパネ

 標準ボディでは3列目シートの後ろに469リッターの荷室を確保。3列目シートを取り外すと1844リッターまで拡張できます。また2列目シートまで取り外すと荷室容量は3672リッターとなります。ロングボディでは4053リッターです。
 
 コックピットはマルチステアリングホイールとともに完全に新設計となっています。インパネには10.25インチのデジタルコックピットディスプレイ、そして10インチのインフォテイメントタッチスクリーンと、最新のVWモデルと同様にデジタル化されています。さらにオンラインサービス「We Connect Plus」も3年間無料で利用可能です。

 最新のADAS(安全運転支援システム)も充実。シティエマージェンシーブレーキやレーンキープアシストなどを含むフロントアシストエリアモニタリングシステムや、半自動運転を可能にするIQ.ドライブトラベルアシストなど、34以上ものシステムを備えています。

 パワートレインは136馬力の「1.5TSI」と204馬力の「2.0TSI」のガソリンエンジンを搭載。さらに2022年には150馬力のディーゼル「2.0TDI」が加わります。トランスミッションは7速DSG(DCT)が組み合わされ、前輪を駆動します。

 さらに150馬力の「1.5TSI」エンジンに85kWの電気モーターを組み合わせ、トータル出力218馬力を発生する「マルチバンeハイブリッド」も用意されます。電気のみで走行可能なEVモードも搭載されています。eハイブリッドのみ6速DSGが組み合わされます。

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 新型マルチバンの日本での展開はどうなのでしょうか。

 1990年代に「ヴァナゴン」という車名で第3世代(T3)第4世代(T4)が正規輸入されていましたが、その後「T5」「T6」は登場しませんでした。日本ではミニバン人気が高いため、新型マルチバンの日本導入に期待したいところです。

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