まるで国産ポルシェ!? 日産「ノート」4WDが凄すぎる! その実力とは
2020年12月に発売された日産の新型「ノート」は当初2WD仕様のみのラインナップでしたが、2021年3月に4WD仕様が発表されました。その実力はどのようなレベルなのでしょうか?
ノートの真骨頂は4WD?まるでポルシェのような凄さとは
8年ぶりにフルモデルチェンジされた日産「ノート」。
すべてが刷新した新型モデルは、コンパクトなボディ、高効率パッケージング、e-POWER、新プラットフォーム、そしてプロパイロットなどを含めた総合性能の高さを持っています。
2020年12月の発売で2WD仕様のみの発売となりましたが、今回は2021年3月に発売が開始された4WD仕様を紹介します。

1.2リッター直列3気筒エンジンで発電した電気を用いて、前後に搭載されるモーターで駆動という考え方は先代と同じですが、大きく変わったのはリアモーターの出力と役割です。
先代の3.5kW(4.8馬力)/15Nmに対して、新型は50kW(68馬力)/100Nmと先代の約14倍の出力を発揮します。
実は先代は4WDなのは発進時のみ(定常走行時はFF)という簡易4WDでしたが、新型は全車速域対応の正真正銘の4WDです。
ちなみに発電用の1.2リッター直列3気筒エンジン(60kW(82馬力)/103Nm)、フロントモーター(85kW(116馬力)/280Nm)、リチウムイオンバッテリーは2WD仕様と同じです。
スペックだけ見ると「前後輪モーターの出力を合算すると184馬力!!」と勘違いしてしまう人もいるかもしれませんが、システム出力はエンジン出力とバッテリー出力の合算なので、2WD仕様とほぼ同じと考えていいでしょう。
2WD仕様との違いですが、外観はリアの「e-POWER 4WD」のエンブレム、レイアウトの関係で縦置き→横置き化になったマフラー、全高(1505mm→1520mm)と最低地上高(120mm→125mm)。
内装はメーター表示(後輪へのエネルギーフロー)と間違い探しレベルです。
車両重量は2WD仕様+120kgということで、実は乗る前はあまり期待をしていませんでしたが、試乗後は「そんな自分を恥じたい」と思ったくらいです。
その理由は、4WD仕様は2WD仕様で感じた魅力をさらに研ぎ澄ました印象で、まさに「ベストofノート」と呼ぶにふさわしいモデルだったのです。
具体的に動力性能は体感的に「2WDよりわずかに力強いかな」というレベルですが、4WD仕様によるトラクションの良さはもちろん、加速時でもクルマの姿勢が常にフラットに保たれているので安定感が非常に高いのです。
ちなみに燃費性能はWLTCモードで23.8km/Lですが、今回試乗で一般道から高速道路を約300km走らせた時の実燃費は20km/Lでした。
さらに驚いたのは減速時です。普通はブレーキを踏むとクルマは前のめりの姿勢になるのですが、4WD仕様は僅かに前荷重になるも基本はフラットな姿勢のまま減速をします。
「この感覚、どこかで体感したことあるな?」と思ったら、それはフルブレーキング時に荷重が前に移動してもリアの荷重が抜けにくいRRレイアウトを採用しているポルシェ「911」でした。
それと同じような感覚をノートの4WD仕様は高度な制御が可能な回生ブレーキを使って実現していると思うと、正直ビックリです。
このように加速・減速共に無駄な姿勢変化が少ないので、結果として小さなクルマにも関わらずまるで大きなクルマに乗っているかような安心感があると思いました。















































