日本サイズの米車キャデラック「XT4」のベストバイ・グレードとは?

日本の道路事情にあったベストサイズなSUV

 試乗した「スポーツ」とトップグレードの「プラチナム」を、外観を見ただけですぐに識別できるのは、アルミホイールが同じ20インチながらデザインが異なるものを採用した点だろう。

●ベストバイ・グレードは「スポーツ」

日本に導入される「XT4」のグレードは、「スポーツ」、「プラチナム」、「プレミアム」の3つだが、ハンドル位置は左のみとなる
日本に導入される「XT4」のグレードは、「スポーツ」、「プラチナム」、「プレミアム」の3つだが、ハンドル位置は左のみとなる

 ただし「スポーツ」だけの装備として、可変式ダンパーの「リアルタイム・ダンピング・サスペンション」やレッド・ブレーキキャリパーの装備などが用意されており、「スポーツ」の名に恥じない装備がバランス良く与えられていることは好感が持てる。

 また、コスト・パフォーマンスを考えても、ベーシックグレードのプレミアムの70万円高、トップグレードのプラチナムから30万円安という設定であるから、このスポーツはベストバイだ。

 走りも期待を大きく上回っていた。わずか1997ccの直列4気筒ターボエンジンは、最高出力230ps・最大トルク350Nmであるが、高速域での力強さには、わずか1500rpmで発揮される最大トルクの恩恵で何の不満も感じなかった。

 ノイズや振動の処理も巧みで、ハイグレードな国産SUVのような快適さがクルージング中のXT4の車内を包み込む。もちろん高速道路上での直進安定性も十分に満足できるレベル。全車速追従機能を持つアダプティブ・クルーズ・コントロールも装備されているので、長距離の走行にはとりわけその機能は便利に感じるだろう。

 SUVとしての性能も、もちろん魅力的だ。ラゲッジルーム容量は通常時で637リッター。これを使いこなすだけでもなかなか大変な話だが、シートを収納すればさらに最大で1385リッターにまで拡大できる。

 キャデラックXT4は、アメリカ本国のみならず日本、そして世界を視野に開発されたグローバル戦略を担うコンパクトSUVなのだろう。XT4で都内の一般道を気持ちよく流していると、その第一印象が確信へと変わっていった。

キャデラックでは初となるコンパクトSUV「XT4」だが、完成度は非常に高い
キャデラックでは初となるコンパクトSUV「XT4」だが、完成度は非常に高い

●CADILLAC XT4 Sport
キャデラックXT4スポーツ
・車両価格(消費税込):640万円
・全長:4605mm
・全幅:1875mm
・全高:1625mm
・ホイールベース:2775mm
・車両重量:1760kg
・エンジン形式:直列4気筒直噴ターボ
・排気量:1997cc
・エンジン配置:フロント横置き
・駆動方式:4輪駆動
・変速機:9速AT
・最高出力:230ps/5000rpm
・最大トルク:350Nm/1500−4000rpm
・ラゲッジ容量:637L−1385L
・燃料タンク容量:61L
・サスペンション:(前)マクファーソン式、(後)マルチリンク式
・ブレーキ:(前)ディスク、(後)ディスク
・タイヤ:(前)245/45R20、(後)245/45R20

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4件のコメント

  1. 車幅と車高の記述が逆だと思いますが、それに違和感を感じないまま公開している時点で、この記事の信憑性も疑わしく思う。

    • このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
      修正いたしました。

  2. ここのライター達はレベルが低い、
    試乗記が全くなってないよね、
    カタログに記載している装備やスペックの引用した紹介記事にしかなっておらず、
    試乗しての印象を
    完成度が高いとか、満足出来るとか、具体性に欠ける表現しかしていない、
    その上で誤記載までしてる様では、
    本当に試乗してるかさえも疑われてもしょうがないよね。
    キャデラックXT4が魅力的な車なのは知ってるけど
    これじゃあその魅力が全く伝わってこないのが残念だ。

  3. 1875で使いやすくはないかなあ

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