GR86はNO電動化! エンジン車の転換期は目前! なぜスポーツカーに注力するのか
フェアレディZは2021年中頃に動きがある? 今後はエンジンとモーター、どっちが主役に?
前述のS660は、法規制に対する改善コストが見合わないことが生産終了の要因となっていました。
また、世界各地では燃費、騒音、衝突、安全などさまざまな規制や義務化が進められており、これらの要素はスポーツカーで重要視される走行性能、軽量化といった部分を犠牲にしなければならない可能性があります。
そして、スポーツカーにとって大きな転換期となるのが、世界各国が掲げる内燃機関(ガソリン車/ディーゼル車)の新車販売を、早くても2030年から禁止するという流れになっていることです。
そのため、各メーカーは電動車(ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車)のラインナップを拡充させており、内燃機関のみを搭載するスポーツカーが少なくなってくることも予想出来ます。
現時点で、次期型フェアレディZのパワートレインは、V型6気筒ツインターボエンジンとマニュアルトランスミッションを組み合わせることが公表されており、2021年中頃には北米市場で市販に関する何らかのアナウンスがされる見込みです。
また、2020年11月に先行して北米市場で発表された11代目「シビック」には、セダン、ハッチバック、タイプRがラインナップすることが明かされており、タイプRに関して海外メディアでは「最後のエンジン車となるのではないか」と予想されています。
一方で、GRスーパースポーツ(仮称)は、WEC参戦モデル「TS050 HYBRID」の公道モデルというコンセプトで開発されています。
パワートレインはV型6気筒ツインターボエンジンとトヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)を組み合わせシステム最高出力は1000馬力を発揮。
TGR(TOYOTA GAZOO Racing)は「高効率のEVシステムと希薄燃焼エンジンの組み合わせにより、究極のパワーと環境性能を両立した、次世代のスーパースポーツカーを目指す」と説明しています。
日産では、2019年に新型EVレーシングカー「NISSAN LEAF NISMO RC」を公開。
これは、電気自動車のリーフをベースにツインモーターと四輪駆動システムを搭載。日産はこのモデルについて次のように説明しています。
「日産の電気自動車技術が実現するエキサイティングで静かなゼロ・エミッションの走りを提供します。このモデルは、パワーやパフォーマンスをさらに高め、よりワクワクするEVを実現するためのものであり、『ニッサン インテリジェント モビリティ』の取り組みを最もエキサイティングに表現したものです」
また、ホンダにはすでにハイブリッド車のスポーツカーが存在。それは、2016年8月に発表された2代目NSXです。
3.5リッターV型6気筒エンジンにホンダ独自の3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD」を組み合わせた仕様となっています。
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このように、国産メーカーではガソリン車としてのスポーツカーと次世代の電動スポーツカーという両軸でクルマ本来の愉しさを追求したモデルを展開しています。
かつてのスポーツカーは、内燃機関車を基本としていましたが、今後は電動車が定番となる日も遠くはないかもしれません。
エコペテンを満足させる意味しか無いEV HVでは欲しくない。内燃機関が馬鹿馬鹿しくなるようなEV HVが造れる段階には無い。寒さを暑さを堪えてエコペテンEVなんか乗ってられるかよ。数十年あればエネルギー革命もありうるが、石油精製上出来てしまうガソリンはどうするんだよ。