後輪がなぜ浮いている? 大型トレーラーで見かける「リフトアクスル」が普及した理由とは
大型トレーラーでは、後輪を浮かせた状態で走行している様子を見かける機会があります。一見すると車両トラブルのようにも思えますが、なぜ大型トレーラーは後輪を浮かせてるのでしょうか。
なぜ大型トレーラーは後輪が上がっている?
街を走行する大型トレーラーのなかで、たまに後輪が浮いている車両を見かけます。
初めて見ると驚く光景ともいえますが、なぜ大型トレーラーの後輪が上がっているのでしょうか。
大型トレーラーは、通常の荷物を運ぶトラックに比べて積載される量が多く、トラクターと呼ばれるけん引車で引っ張って荷物を運びます。
そのため、行きは重量のある荷物を多く積載しますが、荷物を下ろした帰りとの重量には大きな差があります。
そこで積載している荷物の量で車軸を上げ下げさせる「リフトアクスル」という機能が用いられます。
この機能は、一定の荷重センサーが感知することで、自動的に車軸が下りてくる仕様となっており、実際に荷物の重量が多い場合は装着されているタイヤがフルで使用され、荷物が少ない場合は使う必要のないタイヤが浮くことで、運行の効率化を図っています。
また、このリフトアクスル機能を利用することで、高速道路の料金を削減に繋がるといったメリットが挙げられます。
東日本高速道路株式会社が定めている高速道路の車種区分を見ると、トラクターを除いたトレーラー単体で車軸を2本以上備えると特大車料金となり、車輪を浮かせて車軸を1本の状態にすると大型車料金で済むことになります。
そのため、例えば東北自動車道を浦和ICから青森ICまで平日昼間に走行した場合、リフトアクスルなしの状態で特大車として走行すると料金は3万8200円。
一方で、車輪を浮かせて大型車として通行した場合は2万3000円となり、その差は1万5200円と、およそ40%安くなります。
荷物を搬送することで高速道路は避けては通れないため、この料金の差は非常に大きいといえるでしょう。
加えて、路面と接するタイヤが減ることで転がり抵抗の減少による燃費の低減や、タイヤやブレーキまわりの摩耗の減少によるコストダウンも見込めるといったさまざまなメリットがあります。
リフトアクスル機能について、トレーラーやトラックのボディー、コンテナなどの輸送用機器を製造・販売する日本フルハーフ株式会社の担当者は以下のように話します。
「リフトアクスル機能は需要が拡大し、一般的なトレーラーに当たる『バン型セミトレーラー』では、弊社で販売しているトレーラーの6割から7割がエアサスペンション車で、そのうちの8割以上がリフトアクスルを装着しています。
価格でいうと、弊社で販売しているバン型セミトレーラーは新車価格がおおむね1000万円で、これにリフトアクスルを装備すると200万円ほど上乗せされます。
一見高いように見えますが、リフトアクスル機能を利用することで、高速道路の料金を削減することができ、エンジンを持たない分耐用年数の長いトレーラーは、元を取って十分にお釣りがくるほどです」
「アスクル」と書いたり「アクスル」と書いたり、物書き屋さんがこれでは・・・
このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
修正いたしました。
いまでこそ商業トラックが高速道路を走ってますが、昔のトラック業界は地道を走ることが原則で高速道路を走ると料金はドライバー負担だった記憶があります。
「アスクル」と書いたり「アクスル」と書いたり、物書きがこれでは・・・
このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
修正いたしました。
そのうちに接地軸数じゃなくて車検証の軸数と軸重をカウントして徴収するようになるだろね。
だいたいが同じ定員のバスで路線は大型で貸し切りは特大とか変な話で、普通免許で運転できる総重量を満たした1ナンバーが中型料金とか詐欺だろ?
バイクだって接地してるのは2輪なのに軽4扱いや昔は普通車扱いだった時代もあったわけで
また登録前の新車回送で定員をカウントした料金の算定も、これから車検を受ける車は車検にパスしてから定員が決まるのに料金が曖昧なんだよ。
×トラクターと呼ばれるけん引車を
◯
トラクターと呼ばれるけん引車で
じゃないかな?
確認お願いします。
トラクターでトレーラを引っ張ってる
このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
一部修正いたしました。
引っ張る台車の型式車番号をトラクタ側の車検証の備考に記載する連結検討の牽引能力など、複雑な申請項目のわりにはタイヤ浮かせたら料金も浮くとか変なのw
この記事に限らないが、違うライターが書いているのだろけど、同じ類の記事が複数出て来るのは何とかならないだろうか。読者離れ推進キャンペーン企画ですかね。
そもそも運送屋は荷主から貰う運賃に高速料金が含まれていない所が多いので基本下道、よっぽどでない限り高速道路は使わないのでリフトアクスルの恩恵にあやかることは少ない。
どっちかと言うとタイヤの摩耗が減るのでそっちの恩恵の方が大きいと思うが、出来れば全軸接地してても往復実車の方が有難い。
ボディーメーカーも高速料金を安くする為にリフトアクスルを考案した訳ではなく、空車時や積載貨物が軽量時に許容接地軸重を越えない時にはリフトさせ、接地軸の荷重を増やしブレーキ作動時にロックさせにくく、停止距離を短くさせる為のリフトアクスルである。
リフト時に高速料金が安くなるのは高速道路料金の条件がたまたま合っただけの副産物である。
ETCはリフトアップ有無を判別できるのでしょうか?