出る時期間違えた!? ヒットしなかったけどイケてるホンダのSUV5選

現在、日本のみならず世界的に高い人気を誇っているのがSUVです。国産メーカー各社ともSUVを販売していますが、なかでもホンダは1995年に発売した初代「CR-V」以来、数多くのSUVをラインナップしています。そこで、過去に販売されたホンダのSUVのなかから、ヒットしなかったものの記憶に残るモデル5車種をピックアップして紹介します。

悲運な結果となったホンダのSUVを振り返る

 ホンダは1995年に自社生産で初となるSUVの初代「CR-V」を発売し、大ヒットを記録。現在、CR-Vは海外でヒットを続けており、国内でも「ヴェゼル」が好調です。

売れなかったけど個性的だったホンダのSUVたち
売れなかったけど個性的だったホンダのSUVたち

 この初代CR-V発売以前からホンダはSUVの販売をおこなっており、CR-V以降は数多くのSUVをラインナップしてきました。

 そこで、ヒットに至らなかったものの記憶に残るホンダのSUVを、5車種ピックアップして紹介します。

●クロスロード

これこそ出たのが早すぎたSUVといえる「クロスロード」
これこそ出たのが早すぎたSUVといえる「クロスロード」

 ホンダは1990年代初頭に巻き起こった「RVブーム」の頃、自社でRVの生産をおこなっていなかったことから、いすゞとイギリスのローバーグループと提携し、本格的なクロスカントリー4WD車のOEM提供を受けていました。

 その1台が、ランドリーバー「ディスカバリー」のOEM車である、「クロスロード」です。しかし、販売は良好とはいえず、1995年には供給が終了し、1998年に販売を終えました。

 それから9年後の2007年に、2代目「ストリーム」をベースにしたクロスオーバーSUVとして、2代目クロスロードが発売。

 2代目は全長4285mm×全幅1755mm×全高1670mmと、比較的コンパクトながら広い室内を実現したことで、3列シート7人乗りを実現していました。

 外観のデザインは、随所に角を落としたような意匠を採用した直線基調で、アウトドアギアのような機能的なSUVらしさを表現。

 エンジンはストリームと同じ最高出力140馬力の1.8リッター直列4気筒もしくは150馬力の2リッターを搭載し、駆動方式はFFと4WDが設定されました。

 スタイリッシュで手頃なサイズの7シーターSUVとして、今なら売れる要素しかないのですが、当時は販売が低迷したため発売から4年も経っていない2010年に生産を終了。

 生産中止した後に中古車の人気が高くなるなど、完全に出るのが早すぎたといえるモデルです。

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●HR-V

スタイリッシュなフォルムながら3ドアが仇となった「HR-V」
スタイリッシュなフォルムながら3ドアが仇となった「HR-V」

 ホンダは大ヒットした初代CR-Vに続く次の一手として、コンパクトカーの「ロゴ」のシャシをベースにしたクロスオーバーSUVの「HR-V」を発売。

 1998年に登場したHR-VはCR-Vよりもコンパクトなサイズとされ、ステーションワゴンタイプの3ドアボディに大径タイヤを装着し、外観は伸びやかなサイドビューとより乗用車に近いスタイリッシュなフォルムとなっています。

 搭載されたエンジンは最高出力125馬力を発揮する1.6リッター直列4気筒VTECと、105馬力を発揮する1.6リッターの2種類の仕様を設定。駆動方式はスタンバイ式の4WDのみです。

 当時は斬新なスタイルで話題となったHR-Vでしたが、ワゴンボディにもかかわらず3ドアのみだったことは大きなマイナスポイントで、CR-Vほどは人気となりませんでした。

 そこで、1999年には5ドアモデルが追加され、2001年にはVTECエンジンの2WDモデルを追加するなど、バリエーションを拡充しましたが、2003年には2ドアモデルの販売を終了し、2005年には4ドアモデルも生産を終了。

 実質的な後継車は2013年に発売されたヴェゼルで、海外ではヴェゼルがHR-Vの名で販売されています。

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●Z

メカニズム的には意欲作だったもののヒットしなかった「Z」
メカニズム的には意欲作だったもののヒットしなかった「Z」

 1998年10月に導入された軽自動車の新規格に合わせ、軽SUVの「Z」を発売しました。

 大きな特徴として、自然吸気またはターボの660cc直列3気筒エンジンを、後部座席床下に横倒しで縦置に設置するユニークなレイアウトを採用し、4速ATのトランスミッションとビスカスカップリング式センターデフを組み合わせた4WDが採用されました。

 この駆動系のレイアウトのメリットとして広い室内空間と、理想的な前後重量配分である50:50を実現しています。

 また、大径の15インチタイヤの採用と195mmもの最低地上高を確保することで、悪路走破性も高められました。

 外観はボクシーな印象のトールワゴンに近い意匠ですが、しっかりとSUVらしい力強さが感じられ、内装もフルフラットも可能なシートアレンジなど、使い勝手の良さを追求。

 しかし、3ドアのボディでは広い室内にも関わらず乗降性に不便な印象は避けられず、凝った設計によって車重も960kgから970kgと当時としてはヘビー級で、販売は低迷してしまいます。

 その後、モデルチェンジすることなく2002年に生産終了し、後継車はありませんでした。

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