発売から何年経っても魅力は色褪せない!? 優れたデザインの車3選
バブル期に誕生した美しいスポーツカーとは
●日産「シルビア」
日産初のスペシャリティカー初代「シルビア」は、マイカー時代がやっと到来した頃の1965年に発売されました。
内外装のデザインを優先したことで生産工程の多くが手作業だったことから、当時の価格は高級車の「セドリック」を超える120万円で、同世代の大衆車「サニー」の3倍にあたり、生産台数はわずか554台に留まりました。
その後、一旦シルビアの系譜が途絶えますが、1975年にデビューした2代目以降は量産スペシャリティカーの道を歩み、1988年に発売された5代目は、それまでのデザインコンセプトから大きく変え、初代以来の美しさが話題となりました。
外観でボンネットフードの先端に備えられた薄型のヘッドライトと、横一直線にデザインされたフロントグリルが特徴的で、滑らかなラインの均整の取れたサイドビューがとくに美しいと評されます。
シルビアのデザインは女性からも好評を博し、それまでデートカーとして君臨していたホンダ3代目「プレリュード」を瞬く間に抜き去るほどの人気を獲得。「1988年度グッドデザイン大賞」を受賞したほどです。
発売当初に搭載されたエンジンは全車1.8リッター直列4気筒で、135馬力の自然吸気と175馬力を誇るターボをラインナップ。
高性能なエンジンを搭載したFR車ということもあり、スポーツ走行を好む男性ドライバーからも支持され、現在では旧車人気と相まって程度の良い中古車が高値で取引されるなど、人気をキープしています。
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日本車のデザインにも携わった著名なデザイナーといえば、ショルジェット・ジウジアーロが挙げられます。
いすゞ「117クーペ」やスバル「アルシオーネSVX」といった美しいと評されるクルマだけでなく、日産初代「マーチ」やスズキの軽商用車「キャリイ」のデザインにも関わるなど、多方面で活躍してきました。
そんなジウジアーロの代表作といえるのがフォルクスワーゲン初代「ゴルフ」と、フィアット初代「パンダ」で、どちらも大衆車ながらデザインやパッケージングが今も高く評価されています。
まさに、この2台は陳腐化していない、優れたデザインといえるのではないでしょうか。