青森に「5000m級」長大トンネルが爆誕へ!? 十和田湖直結の「青橅山バイパス」工事進行中! 連続ヘアピン解消で「超便利」に!?
青森県の十和田湖畔で、5000m近いバイパストンネルの計画が進行中です。完成すればどう便利になるのでしょうか。
トンネルで一気に十和田湖へ
青森県の十和田湖畔で、5000m近いバイパストンネルの計画が進行中です。
完成すればどう便利になるのでしょうか。また、計画はどこまで進んでいるのでしょうか。
青森の主要な観光地のひとつである十和田湖。「秘境」としての魅力により全国から観光客を集めていますが、秘境というだけあって、アクセス道路はいずれも長い山道になります。
青森市街からは国道103号で八甲田山のルートをクネクネと回り込んでくることになります。八戸・十和田方面からは国道102号を西進してたどり着きます。
その国道103号・102号が最後に十和田湖へ下りてくる区間が、またギリギリ2車線の山道で、観光シーズンは大渋滞となり、さらに頻繁に災害に見舞われています。
そこで、狭隘区間を一気にトンネルで抜けてしまおうというのが、「奥入瀬(青ブナ山)バイパス」です。読みは「おいらせ・あおぶなやま」です。
事業化したのは2000年。2014年に着工して現在に至ります。
ルートですが、「奥入瀬バイパス」の途中から分岐していき、湖畔の「子ノ口駐車場」付近へ到達します。総延長は5.2kmで、トンネル長さは4562mにもおよびます。
完成すれば、連続ヘアピンカーブで急勾配が続く長い山道をすっ飛ばして、快適な運転で十和田湖畔まで到達することができます。路肩がまともにない十和田湖畔で、トレッキングする観光客をよけながら運転する心配も解消されます。
気になる進捗ですが、まずは並行して設けられる「避難坑」の工事が進められています。2022年に掘削開始し、2024年2月に4162mが完了。貫通間近となっています。追って次の段階として新規工事が2027年工期で発注されています。
避難坑は文字どおり緊急時の避難に使われますが、建設時は「本坑より先に現地の地質を把握する」という役割があります。いわば斥候役というわけです。
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