日産「新型ラージセダン」世界初公開! 一文字ライト採用の全長5m弱モデル!?「N7」の 注目度は高し? 25年上半期に中国で発売
2024年11月15日に日産と中国・東風汽車の合弁会社「東風日産」は、新型セダン「N7」を世界初公開しました。
日産、中国向けBEV「N7」を世界初公開 広州モーターショー2024
2024年11月15日に開幕した広州モーターショー2024にて、日産は中国向けの新たなBEV「N7」を発表しました。
いったいどのようなクルマなのでしょうか。
日産が2024年3月に発表した経営計画「The Arc」では、2026年度までに2023年度比で販売台数100万台増、そして16車種の電動車を含む30の新型車種を投入するとしています。
その中でも中国市場においては2026年度までに販売台数を20万台増やし、また2025年からは中国の現地合弁「東風日産」で生産したモデルの輸出を開始する予定です。
これに加え、中国向けに日産ブランド4車種を含む8車種のBEV・PHEVを投入する計画で、2024年4月に開催された北京モーターショー2024ではそのプレビューとなるコンセプトモデル4車種を発表しました。
壮大な計画を抱える背景には中国市場で続く日産の低迷があります。
2024年9月の販売台数は前年同月比3.8%減少の6.14万台となっており、同年1月からの累計は前年同月比9.1%減少の49.7万台となりました。
この低迷は日産含む日本メーカーだけでなくドイツメーカーでも見られる傾向で、対して中国メーカーは年々シェアを伸ばしつつる状況にあります。
そんな中、日産は中国市場における業績回復の一策となる新たなBEV「N7」を広州モーターショー2024にて発表しました。
日産のN7は4ドアセダンのBEVで、2024年4月の北京モーターショー2024で発表した「エポック コンセプト」の市販モデルとなります。
製造と販売は東風汽車との合弁会社「東風日産」が担当しており、日産の新たな経営計画「The Arc」で触れられた中国向けEVの記念すべき第一弾モデルでもあります。
ボディサイズは全長4930 mm x 全幅1895 mm x 全高1487 mm、ホイールベースが2915 mmとなり、北米や中国で販売しているセダン「アルティマ」よりも少し大きい印象で、パワートレインの詳細に関しては未発表。
形状は4ドアセダンとなるものの、流行りのクーペ風スタイリングを取り入れた緩やかなルーフのシルエットが特徴的です。
また、サッシュレスドアや内蔵式のドアノブといった昨今の中国ブランドBEVの流行要素も盛り込んでいます。フロントマスクは上部左右を一直線に繋ぐLEDデイライトが目をひきます。
その下のLED加飾と合わせて710個のLEDセグメントを採用しており、文字や模様などを自在に表示できるとのこと。
インフォテインメントシステムにはクアルコム製スナップドラゴン 8295Pチップセットに加え、32 GBのRAMと256 GBの内蔵ストレージで快適なデジタル体験をアピールします。
また、自動化運転では中国の自動運転ベンチャー「momenta」と共同開発したシステムを搭載、目的地をナビ上で設定し、高速道路の分岐や合流、市街地における右左折や信号での停止・発進を自動で実施する「NOA」機能に対応します。
日産はN7を皮切りに、日産ブランドと中国専売の「ヴェヌーシア」ブランドの両方から8車種のBEV・PHEVを2026年までに投入する予定です。
2024年4月に発表された4台のコンセプトモデルのうち、PHEVセダン「エヴォ コンセプト」、PHEV SUV「エラ コンセプト」、BEV SUV「エピック コンセプト」も近いうちに市販モデルが公開されると見られ、中国のカスタマーを第一に考えた車種展開に期待が寄せられます。
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