燃費が悪化!? 冷房・暖房ではどっちが悪影響? カーエアコンの上手な使い方

クルマのエアコンは、基本的にエンジンを利用して稼働しています。そのため、夏場の冷房や冬場の暖房が燃費に影響することも考えられるでしょう。果たして、暖房と冷房ではどちらのほうが燃費悪化につながるのでしょうか。

車内の「冷房・暖房」による燃費の影響とは

 クルマのエアコンは、基本的にエンジンを利用して稼働しています。そのため、夏場の冷房や冬場の暖房が燃費に影響することも考えられるでしょう。はたして、どちらのほうが燃費悪化につながるのでしょうか。

国産車は25度、欧州車は22度設定がエアコン効率が良い
国産車は25度、欧州車は22度設定がエアコン効率が良い

 カーエアコンの冷房・暖房には仕組みには大きな違いがあります。冷房は、「冷媒」と呼ばれる液体を密閉されたエアコンシステム内で循環させるとことで、「気化(蒸発)→液化→気化」が繰り返されます。この液体が気化するときに周囲の熱を奪うという性質を利用して、冷房効果を発揮するのです。

 また、気体を液化(凝縮)するには、気体の熱を奪う必要があり、コンプレッサーと呼ばれる動力を使って圧縮し圧力を高める必要があります。

 しかし、コンプレッサーを常に稼働させるためには、非常に強い動力が必要となり、クルマが持つ電力だけでは補うことができません。そこで、エンジンの動力をコンプレッサーを回転させる力として利用するのです。

 一方、暖房はエンジンから発生する熱を利用しています。

 エンジンを始動すると大量の熱が発生するため、冷却水で温度を下げる必要があります。ここで温まった冷却水に風を当てること暖かい空気を作り出され、車内への暖房機能として利用しているのです。ただし、電気自動車においては電気を利用する車種もあります。

 では、実際に夏の冷房と冬の暖房を比較した際、どちらのほうが燃費への影響が大きくなるのでしょうか、オートバックスセブンのIR・広報担当者は、次のように話します。

――クルマの冷房と暖房は、どちらのほうが燃費へ影響しますか。

 暖房は、クルマの熱で温まった熱を利用するため、直接的な燃費への影響が少ないです。一方、冷房の冷やす行為はバッテリーを消耗するため、エンジンを多く活用することから、暖房と比較すると燃費の消費は大きくなります。

 しかし、冬場も暖房という観点以外から考えると、燃費の消費が大きくなる場面があります。冬場は、車内の冷え切った空気を温めるために、アイドリングが増えます。このアイドリングが燃費の消費へと繋がるのです。

 冷房・暖房といった角度からの見方ではないものの、夏場だけでなく冬場も燃費への影響は起こり得るといえます。

――冷房による燃費を抑えるために、何かできることはありますか。

 気温の高い日は、車内の温度が滞留してなかが温められており、外気温よりも高くなります。このように、温度が上昇したなかでエアコンを稼働すると急いで空気を冷やそうとするため、その分パワーを使うことから燃費への影響につながるでしょう。

 そのため、少しでも車内を冷ました状態で空気を冷やすほうがエアコンの効き目も良くなり、燃費向上にも繋がります。

 そこで、クルマを利用する前にあらかじめ換気をおこなうことが大切です。運転席の対角線側にある助手席の窓を開けておき、運転席の扉を勢いよく2回から3回開け締めすることで車内の空気が循環し、暑い空気が外に逃げていきます。

 事前に少しでも車内の熱気を逃しておくことで、燃費の向上へとつながります。冷まし続ける行為よりも温度を保つほうが省エネとなり、高温になったものを冷やそうとするパワーは電力を使うので、温度を維持するほうが消耗を抑えることができるのです。

※ ※ ※

 また、オートバックスセブンによると、車内で扇風機を利用するなど、冷房の空気を循環させることも燃費向上に貢献できる方法のひとつだといいます。

 効率よく車内に冷たい空気が行き渡るほか、同じ温度であっても風が起きることで体感温度が下がります。

 エアコンの温度を調整することで消費効率を上げることができるので、扇風機などを使って設定温度を少しでも上げてみてください。

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