荷物がたくさん積めて美しい!? スタイリッシュなステーションワゴン3選
ちょっとしたブームとなった北欧ワゴンとは!?
●ボルボ「850エステート」
1980年代から1990年代の日本では、ステーションワゴン人気が高まり、国内外のモデルが多数販売されました。
なかでも1991年に発売されたボルボ「850エステート」は、一見すると直線基調なフォルムながら、角を丸くして各面がわずかにラウンドした洗練されたデザインで、日本で大ヒットします。
搭載されたエンジンは2.3リッターから2.5リッターの直列5気筒で、これを横置きに搭載したFFを基本とし、4WDもラインナップされました。
また、ターボモデルをチューニングした240馬力のハイパワーな限定車「850 T-5R」や「850R」が発売され、どちらも人気となります。
ステーションワゴンとしてのユーティリティも優れ、広大な荷室にスチール製のガードネットを取り付けて、大型犬を乗せるのがステータスでした。
なお、850エステートは、1994年度に「グッドデザイン大賞」を受賞。これまでクルマがグッドデザイン大賞を受賞した例は5車種しかなく、850エステートは輸入車で唯一の受賞です。
現在も850エステートの美しいスタイルに魅了されたファンは多く、ボルボはこれに応えるように「ボルボ・クラシック・ガレージ」というレストアサービスを展開。850シリーズもサポートの対象となっています。
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かつて、ステーションワゴンはライトバンのイメージを払拭できずにいました。そのイメージを変えたのが1989年に発売されたスバル「レガシィ ツーリングワゴン」といわれています。
レガシィ ツーリングワゴンはスタイリッシュなデザインのボディに高性能なエンジンを搭載することで、商用車のイメージは無く、大ヒットしました。
その後、ステーションワゴンの人気が一気に高まり、各メーカーが追従。
いまはだいぶ数が減ってしまいましたが、2019年にトヨタ新型「カローラ ツーリング」が発売されるなど、まだまだステーションワゴンの火は消えていません。