約6年ぶり大刷新! 500馬力超え「V8」搭載の「新型セダン」公開! スポーティな“フラットプレーン”採用!? 光るグリル初採用のメルセデス・ベンツ「Sクラス」登場
メルセデス・ベンツ日本は2026年6月11日、6年ぶりのマイナーチェンジを遂げた新型Sクラスを発表しました。どのようなモデルとなるのでしょうか。
6年ぶり大刷新のフラッグシップセダン!
メルセデス・ベンツ日本は2026年6月11日、6年ぶりのマイナーチェンジを遂げた新型Sクラスを発表しました。
東京で開催された発表会には、メルセデス・ベンツ日本 社長兼 CEO のゲルディンガー剛氏が登壇。冒頭「1886年に自動車が誕生してから140年、その歴史はメルセデス・ベンツにとって、技術革新を積み重ねてきた140年でもあります」と述べ、「新型Sクラスは購入した瞬間に完成するのではなく、ソフトウェアによって進化していくフラッグシップです」と新型Sクラスの位置づけを語りました。
また、メルセデス・ベンツグループ社でSクラスの車両テストを統括するフランク・ヴンドラック氏も登壇し、技術的な詳細を説明しました。
フランク氏によれば、今回の新型 S クラスは、車両全体の50%以上、約2700点の部品が新規開発または再設計されたといい、これはSクラス史上最大規模の改良となるといいます。
エクステリアは、「Sensual Purity(官能的純粋)」のデザイン哲学をより深化させた威厳ある仕上がり。フロントマスクで最も目を引くのは、従来比約20%拡大された大型のラジエターグリルで、クローム仕上げのルーバーは従来の3本から4本へと変更されています。
クローム仕上げのスターパターンとの相乗効果で格調高いデザインを実現するとともに、Sクラスで初めてイルミネーテッドラジエターグリルを採用しています。
ヘッドライトには新世代のDIGITALライトを採用。マイクロLED技術の採用により最大40%の照度向上(欧州仕様参考値)を実現し、カーブでのより鮮明な照射と高い効率性によって夜間走行の安全性を高めています。
インテリアは、新設計のインストルメントパネル、ドアトリム、センターコンソールによって、デジタルとアナログのラグジュアリーを最高水準で融合させた全く新しい室内空間をとなっています。
今回全車標準装備となった「MBUX スーパースクリーン」は、メディアディスプレイ14.4インチと助手席用ディスプレイ12.3インチで構成され、スリムなディスプレイユニットがトリムの上に浮かんでいるかのような効果をもたらし、コックピットにゆとりある広がりを与えています。
ステアリングは一部に物理ボタンを採用することで操作性を向上させた最新デザインを採用しています。
内装色には、ブラック、マキアートベージュ/マグマグレーに加え、ラグジュアリーファッションの世界から着想を得たという新色「ビーチブラウン/ブラック」を採用。明るいトーンのパイピングとステッチがラグジュアリーなキャラクターを際立たせます。
また、前席にはシートヒーターと連動するヒーテッドシートベルトを初採用しています。
国内で展開されるパワートレインは2種類。S 580 4MATIC long に搭載されるV型8気筒ガソリンエンジン「M177 Evo」は、最高出力395kW(約537馬力)、最大トルク750N・m(いずれも欧州仕様参考値)を発揮します。フラットプレーンクランクの採用や、タービンのコンプレッサーホイールとハウジングの改良により、より迅速かつ効率的なレスポンスを実現しています。
一方、S 450 d 4MATICに搭載される6気筒クリーンディーゼルエンジン「OM 656 Evo」は、量産車として初めて電気加熱式触媒コンバーターを採用し、より迅速かつ効率的な排気後処理を実現しています。
全てのエンジンには17kW のインテグレーテッド・スターター・ジェネレーター(ISG)が搭載され、低回転域をサポートします。
国外で行われた試乗会に参加したモータージャーナリストの清水正夫氏は発表会で登壇し、前述のV8エンジンについて、「元々スポーツカーが使うようなフラットプレーンを採用していますが、メルセデスは、振動を抑えながらも気持ちのいいエンジンの吹き上がりを実現しています。ミラーサイクルも使っているので、パフォーマンスだけではなく熱効率、燃費性能も上げています」と語り、ディーゼルについても「V8とトルクは同じ750N・m ですが、1500から2000回転で最大トルクになるので、BEVの乗り味に近い」と高く評価していました。
サスペンションは、AIRMATICにインテリジェントダンパーを組み合わせ、スピードバンプを専用の車両センサーで検出してメルセデス・ベンツ・インテリジェントクラウドに最大14日間保存。この情報を同じ場所に接近する他のクルマと共有し、事前にサスペンションを調整するシステムを搭載しています(日本仕様では後日サービス開始予定)。

先進安全装備の分野では、外部カメラ10台(日本仕様では発表日時点で2台は未使用)、レーダーセンサー5台、超音波センサー12台を搭載。AI アルゴリズムがセンサーデータを処理し、周囲の交通状況を高精度に把握します。
安全面では、フロントシートへのPRE-SAFEインパルスを全車標準化し、後席乗員向けの追加エアバッグもオプションで用意するなど、最大15個のエアバッグを搭載可能としています。
今回登場した新型Sクラスの核心をなすのが、メルセデス・ベンツが自社開発したオペレーティングシステム「MB.OS」。インフォテインメントから運転支援、ドライビングパフォーマンスに至るまで車両の各種機能を統合し、メルセデス・ベンツ・インテリジェントクラウドへの接続によりOTA(Over-The-Air)による継続的なソフトウェアアップデートにも対応します。
搭載されるインフォテインメントシステム「MBUX」は第4世代となり、Google Maps をベースとしたナビゲーションや、ChatGPT、Microsoft Bing、Google Gemini を統合した生成 AI 活用のバーチャルアシスタントを備えています。
前述の清水氏は「自然言語で会話ができるので、今までみたいに明確な住所を言ってレストランを探すのではなく、普通に会話できます。インターフェースはすごく楽です」と実際の使用感を語りました。
また、新型Sクラスでは「MANUFAKTUR Made to Measure」を初導入。100色以上の外装色(過去の名車と同じカラーを含む)、PANTONEポートフォリオに基づく400色以上のインテリアカラー、80色以上のステッチカラー、70色以上のイルミネーテッドステップカバーカラーなど、幅広いパーソナライゼーションが可能です。
価格は、S 450 d 4MATICが1598万円(消費税込み)。S 580 4MATIC long は2365万円(消費税込み、予定価格)となっています。
フランク氏は発表会でこう締めくくりました。「新型Sクラスは単なる段階的な改良ではなく、ひとつの声明です。メルセデス・ベンツはこれからも業界をリードし続けます」。
また、清水氏も「これからはパワーや馬力ではなく、“IQ”で勝負する時代になる。この クルマに乗って確信しました」と述べ、知性で競う新たなラグジュアリーカーの時代の幕開けを予感させるコメントを残しました。
Writer: くるまのニュース編集部
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