コロナ禍の中開通した横浜北西線で「幻の開通式」! サプライズで盛り上げたのは誰?
「開通の喜びを共有できた」サプライズのお見送り企画
開通に関わる諸々のイベントや式典が中止になるなか、関わった職員の皆さまからの、手作り感あふれるあたたかなお見送り企画。一体だれが企画してくれたのでしょうか。
横浜市道路局横浜環状北西線建設課に聞いてみたところ、丁寧な回答をいただきました。
――北西線開通の際、トンネルの上に皆さん立っておられましたが、この企画はどのような経緯で提案、実行されたのでしょうか。
「当初は3月22日に開催予定だった開通式典のセレモニーのなかで、横浜市および首都高速道路の職員が見送りを実施する予定でした。
セレモニーが中止となってしまった代わりに、東方地区(港北側)および北八朔地区(青葉側)の2か所のトンネル入り口で開通をお祝いするお見送りをおこなうよう、計画を立てて実行する運びとなったのです。
職員のお見送りに対して、走行するクルマのなかから手を振ってくださる姿などが確認でき、こちらも感動するとともに、開通の喜びを共有できたことが非常にうれしく感じました」
――沿道には地域住民の方々も大勢見送りに立ってくださっていましたね。
「こちらから協力をお願いしたわけではなく自発的に集まってくださったようです。
北西線事業には、PI(パブリック・インボルブメント)により、構想計画の段階から地域住民の方々とご意見を交わし、計画に反映させるなど、これまで多くのご協力をいただいております。
そのため、地域住民の方々にとっても横浜北西線の開通は感慨深いものがあったものと思われます」
ちなみに、当日職員の皆さんが着用していた「K7」のロゴ入りジャンパーは、横浜北西線ファンランや横浜北西線一般公開イベントのスタッフ従事する職員のために用意されたもので、式典でも使用を予定していたとのこと。
残念ながら、非売品なので購入はできないようです。
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このサプライズで和やかなお見送りが決まったのは、開通式典の中止が発表された3月12日の翌日でした。横浜市と首都高速道路で、中止となった開通式典の代替案を検討するなかで案として出てきたとのこと。
新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐ観点から、「そもそも今回のように一か所に集まることがいけないのでは」といった意見もあったようですが、場所が屋外であり、換気も十分であるものとして、実施することになりました。
北西線が開通した現在、関わった横浜市職員の皆さまはどんなお気持ちでいらっしゃるのでしょうか。
「これまで横浜市と首都高速道路で準備を進めてきた横浜北西線ファンランや横浜北西線一般公開イベント、横浜北西線開通記念式典などのイベントが全て中止になってしまい、落胆していたところですが、この度、無事に開通を迎えることができ、ひとまず安心しています。
このように無事に開通を迎えることが出来たのは、地元を含む多くの関係者のご協力によるところが非常に大きかったものと思います。あらためて関係者の方々に感謝申し上げたいと思います」(横浜市道路局横浜環状北西線建設課)
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
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