なぜ夫婦で意見が食い違う? スポーツカーに乗りたい夫が妻を納得させる方法とは
スポーツカーかどうかを見分ける3つのポイント
夫がスポーツカーを買いたがっているという奥様はどうしたらよいのでしょうか。
クルマに興味が無い人にとって、専門用語はなかなか理解できません。また、かつてのスポーツカーといえば、大きなリアウイングに低い車高が特徴でしたが、最近ではパッと見ただけでは乗用車に見えるスポーツモデルも増えています。
専門用語がわからずに、夫に上手くいいくるめられて、気づいたらスポーツカーが納車されていたということがないように、クルマに詳しくない女性でもわかる、スポーツカーを見分けるための3つチェックポイントを紹介します。
ひとつ目のポイントは「馬力」です。カタログでは「kW(PS)」と書かれている項目が出力、つまり馬力を表していて、数値が大きいなるほどクルマの加速性能や最高速度も高くなります。
トヨタのコンパクトカーである「アクア」は、最高出力が54kW(74PS)と表示されていますが、これは74馬力あることを示しています。
また、FRスポーツカーとして17年ぶりに復活したトヨタ「スープラ」は、一番上のグレード「RZ」で250kW(340PS)もあり、340馬力もの最高出力を発揮できます。
最高出力の数値が高いほど、高性能なクルマであるといえます。一見すると地味なクルマでも、じつは驚くべき性能を秘めている場合がありますので、馬力をチェックしてみることをオススメします。
なお、340馬力のスープラは、時速100kmまで加速するのに4.3秒しかかかりません。一般的なコンパクトカーは10秒かそれ以上かかるとされているため、単純に比較すれば倍以上の性能を持っていることになります。
ふたつ目のポイントは、「タイヤサイズ」です。一般的に、スポーツカーは走行性能を高めるため、幅が広くて薄いタイヤを装着しています。これはタイヤ側面に書かれている数字から確認することができます。
わかりやすく比較するため、軽自動車のスズキ「ワゴンR」と、4WDスポーツセダンのスバル「WRX STI」のタイヤサイズを例に挙げます。
ワゴンRのタイヤサイズは「155/65R14」、WRX STIのタイヤサイズは「245/40R18」となっています。
先頭の「155」や「245」という数字は断面幅と呼ばれ、道路と接する部分のタイヤの幅を表す数値です。次の65や40という数字は偏平率と呼ばれ、タイヤの幅に対する高さの比率です。最後のR14やR18という数字はリム径といい、装着可能なホイールサイズを表しています。
スズキ ワゴンRは、タイヤ幅は155mm、偏平率は65%、リム径は14インチというタイヤとなります。
一方、WRX STIのタイヤサイズは245/40R18なので、タイヤ幅は245mm、偏平率は40%、リム径は18インチとなります。軽自動車と比べるとその差がハッキリしますが、ワゴンRと比べてWRX STIのタイヤは「幅が広く薄い」ことになります。
タイヤサイズは試乗車のタイヤを見ると確認できるので、忘れずにチェックしてみましょう。
馬力やタイヤサイズなど、クルマの性能に関する情報は、カタログの後ろの方のページに、性能や室内寸法、エンジン性能などが記載された「諸元表」があるので、そこをチェックします。
スポーツカーかスポーツカーでないかを見分ける3つ目のポイントは、「スピードメーター」です。
一般的な国産車であれば、スピードメーターの上限は軽自動車なら140km/h、普通車でも180km/hまでしか表示されていませんが、スポーツカーのなかには国産車でも260km/hや340km/hまで表示されている車種もあります。
スピードメーターの上限が180km/hよりも高ければ、スポーツカーであるといえるでしょう。
スピードを表示するのがスピードメーターなのに対し、エンジン回転数を表示するのは「タコメーター」と呼ばれ、多くのスポーツカーに装備されています。
トヨタ「86」やレクサス 「RC F」では、大きなタコメーターが真ん中に配置されていることからもわかるように、スポーツカーにとっては重要な計器で、エンジンの破損を招く「オーバーレブ」というエンジンの過回転を防止するために役立ちます。
また、スポーツカーではマニュアルトランスミッションが搭載されていることも多いです。これは、ギアチェンジを手動でおこなうタイプのクルマで、AT限定免許では運転できないので注意が必要です。
「スピードメーターの表示が180km/h以上」かつ「マニュアル車」であれば、スポーツカーだと判断できるでしょう。
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クルマは、マイホームの次に大きな買い物であるといわれています。高額な商品であるために、クルマの購入をめぐって、夫婦喧嘩に発展することもあるといいます。
購入後は長い期間使用するものなので、男性、女性ともに、クルマに求めることをお互いに理解をすることが、幸せなカーライフを送るひとつのコツです。
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