スイッチひとつで気軽にオープン! 絶版「電動ハードトップオープンカー」5選
おしゃれなフレンチコンパクト電動オープンカー2台
●ルノー「ウインド」
ルノー「ウインド」は、2011年に日本で発売が開始された、全長3835mmとコンパクトな2シーター電動オープントップモデルです。
ウインドは、ルノーのスポーツカーやレーシングカーを手がける「ルノー・スポール」が開発したモデルで、134馬力を発生する1.6リッターエンジンに5速MTが組み合わされました。
採用された電動回転格納式ハードトップは、重量が21.8kgと軽量で、わずか12秒で開閉が可能です。
パーキングブレーキをかけ、ルーフに取り付けられた手動ハンドルでロックを解除、センターコンソール上のスイッチを押すと、ルーフはBピラーを中心に回転し、トランクリッド内に格納される仕組みです。
ルーフの格納スペースは荷室とは独立したスペースのため、荷室の荷物を気にすることなくハードトップの開け閉めができる優れものです。荷室容量は270リッターと、2シーターモデルとしてはほどほどにあります。
登場当時の車両価格は255万円(限定30台の『ウインド コレクション』は268万円)でした。2012年にはゴルディーニ仕様も登場しています(279万円)。
走って楽しいモデルでしたが、日本ではあまり人気が出ませんでした。中古車市場にもほとんど個体はなく、程度の良いものだと100万円以上で取引されているようです。
●プジョー「207CC」
プジョー「207CC」は、2007年6月に日本での販売が開始されたモデルです。
プジョーは伝統的にCC(クーペ・カブリオレ)モデルをラインナップするメーカーで、2000年に発表された207CCの先代モデル「206CC」は全世界で大人気となり、約36万台が生産されました。この206CCは、日本では300万円を切る戦略的な価格で登場したこともあり、ヒットしました。そのため206CCは、現在も中古車市場では多くの台数から選ぶことができます。
207CCは全長4050mmとBセグメントモデルになりますが、狭いながらも後席を用意、乗車定員は4名でした。
約25秒で開閉可能なフルオート電動リトラクタブルルーフを持ち、全高が1395mmと、207ハッチバックよりも75mm低いクーペスタイリングを持った、その名のとおり「クーペ・カブリオレ」でした。
先代の206CCは5ナンバーサイズでしたが、207CCは全幅が1750mmと拡大し3ナンバーサイズとなりました。また、押し出しの強い顔になったことも影響したのか、先代ほど日本ではヒットしませんでした。
発売当時の車両価格は、309万円から344万円(消費税込み)。中古車では30万円前後から用意されているようです。
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中古で電動ハードトップオープンカーを選ぶときには、開閉するためのモーターの調子を確かめてから購入するのが良い方法です。またオープンカーの場合、経年によりパッキンが傷んでいると雨漏りがすることもあるので、対策を怠らないようにしましょう。
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