三菱「3列・7人乗り“SUV”小型ミニバン」に注目! 精悍すぎる“タフ顔”×全長4.6m級「絶妙なサイズ」! アセアン向け「エクスパンダークロス」日本導入にも期待大!
三菱が海外、特にアセアン市場で展開する7人乗りSUVミニバン「エクスパンダークロス」とは、いったいどのようなクルマなのでしょうか。
アセアンの覇者「エクスパンダークロス」 なぜ日本に導入されないのか
三菱自動車工業(以下、三菱)の世界戦略車「エクスパンダークロス」は、2017年にインドネシアで発表され大ヒットした3列ミニバン「エクスパンダー」を源流とします。
日本では販売されていませんが、導入すれば人気を集めそうな1台です。どのようなクルマなのでしょうか。

エクスパンダーの成功を受け、2019年にはSUVテイストを強めた最上位モデルとして登場したエクスパンダークロス。
車高を20mm上げ、専用パーツでタフなスタイリングを強調し、アセアン各国へ展開されました。
デザインの核は、三菱のフロントデザイン思想「ダイナミックシールド」です。2022年の大幅改良ではさらに進化を遂げ、分厚いグリルとガードバー形状のバンパーによって、SUVとしての堅牢性を一層強調しています。
ボディサイズは、全長4595mm×全幅1750-1790mm×全高1730-1750mm、ホイールベース2775mm。国内でも扱いやすいサイズ感です。
インテリアは「ホリゾンタル・アクシス」という水平基調のコンセプトで、広々とした空間と運転のしやすさを両立。3列目シート使用時でもスーツケースを積めるほどの実用的な荷室空間も確保されています。
パワートレインは1.5リッターガソリンエンジンに加え、2024年には三菱初のストロングハイブリッドとなるHEVモデルがタイで発表されました。
これは三菱のフラッグシップ電動SUV「アウトランダーPHEV」の技術を応用したもので、最高出力116PSのモーターを主役に据え、力強く滑らかな加速を実現。燃費性能も大きく向上しています。
走行性能の武器は、三菱独自の車両運動統合制御システム「AYC」です。FF車ながらコーナリング性能を高め、ドライバーの意のままの走りを支援します。
HEVモデルには7つのドライブモードも搭載され、未舗装路に対応する「グラベル」や、ぬかるんだ路面向けの「マッド」など、悪路や悪天候での走行安定性を高めています。
これほど魅力的でありながら、日本導入を阻む“高い壁”が存在します。
最大の障壁は、日本のファミリーカー市場で必須とされる「スライドドア」を持たない点です。
導入すれば競合するトヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」が両側パワースライドドアを標準とするなか、ヒンジドア仕様のエクスパンダークロスは選択肢にすら上がりにくいのが現実です。
しかし、導入への壁が高い一方で、日本市場からの待望論は絶えません。SNSなどでは「デザインがカッコいい」「このサイズ感がちょうどイイ」といった声が多く寄せられており、既存の国産車にはないユニークなキャラクターに期待が集まっています。
この待望論の背景には、実用性だけではない、より個性的なファミリーカーを求めるユーザーの潜在的なニーズが存在しています。
シエンタやフリードのデザインに物足りなさを感じつつ、本格SUVには踏み切れないユーザー層にとって、3列シートの実用性とSUVのアクティブな雰囲気を併せ持つエクスパンダークロスは、「空白地帯」を埋める理想の一台に映っているのでしょう。
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確かに、現行型のエクスパンダークロスがそのままの形で日本に導入される可能性は低いでしょう。
しかし、「デリカD:5」を彷彿とさせるデザインで軽自動車市場を席巻した「デリカミニ」の成功は、「三菱らしいコンセプトは市場に響く」ことを証明しました。
将来、アライアンスの次世代プラットフォームを活用し、スライドドアを備えた「次期エクスパンダークロス」が「デリカD:3」の名で登場する。そんな未来に、多くのファンが期待を寄せています。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。



































































